テーマ:社会

チャヴ 弱者を敵視する社会

ガーディアン紙の書評が、本書の内容を簡潔に要約しているので 以下に引用する。 本書は、怒れる二十代の若者が、労働者階級の生活の「虚構」と「現実」を調べ上げ、支配層を厳しく糾弾し、現代イギリスの不平等と階級憎悪をぞっとするほど克明に描き出した本である。 今日の社会における「階級」と「政治」に、とてつもない影響力を…
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永井愛氏の講演を聴く なかのZERO小ホールにて

なかのZERO小ホールにて、二兎社を主宰する永井愛氏の講演会があった。 氏自身が、講演はできないからということで、インタヴュー形式のフリートークですすめられた。 演劇ファンの方なら当然ご存じの劇作家・演出家であるが、知らない方のためにつけ加えると、同氏は日本劇作家協会会長を4年務めた劇作のベテランである(現在は副会長…
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魂でもいいから、そばにいて 

読書会の効用のひとつに、ふだん自分のアンテナに触れず、縁がないままに終わるだろう本をたまたま手に取ることになる、という意外性の面白さがある。 私にとって本書は、そういった類の本だった。 まず題名と「霊体験」の一語に抵抗を覚えるのは私だけではないだろう。 大手出版社による刊行なので、きわものではないと思って読み始めた…
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国谷裕子著「キャスターという仕事」を読んで

午後7時半という時間に生番組として放送されていた「クローズアップ現代」が2015年、夜10時に移行し、国谷裕子キャスターは降板した。 国谷さんはNHKの職員ではないため、契約は1年ないし3年で更新されていたという。 現場では当然2016年も続投と思われていたらしい。 本書には時間帯やキャスターの変更の理由について具…
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放っておけない空き家の話

日中も雨戸が閉められたままの家を見かけて、具合でも悪いのだろうか、と軽く考えるばかりだったのがつい昨日のことのようだ。 昨今では、雨戸ばかりか、外壁の塗装もはげて、雑草が茂り放題の家も珍しくない。 「空き家」は急速に社会問題化し、平成27年には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されることになった。 「…
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永井愛 作・演出「ザ・空気」を東京芸術劇場で観る

永井愛 原作・演出による二兎社公演「ザ・空気」を東京芸術劇場で観た。 リーフレットに 「上からの圧力? そんなもの、感じたことはないですねぇ」 とある。 報道の現場では、自主規制がいつの間にか常態化しているのだろうか。 露骨な圧力がかけられなくとも、いつかジャーナリズムの処世が、規制を内面化し、妙なバラン…
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介護付有料老人ホームを見学して

ロイヤル入居相談室のKさんが車でやって来た。 一押しで紹介された介護付有料老人ホームを見学する約束をしていたのだ。 一口に有料老人ホームといっても様々なタイプがあり、素人にはなかなか見極めがつかない。 どうしても専門家の助言を必要とする。 その専門家がKさんで、相談室のことを教えてくれたのは居宅介護支援事業所…
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コーヒーブレイク

国会をデモ隊が取り囲む中、9月19日未明安保関連法案が参議院で可決成立した。 有権者として忸怩たる思いが否めないのは、さてそれでは自民党に大量票を投じたのは誰か、と問わざるを得ないからだ。 この状況をみながら60年安保に思いを馳せない人はいないだろう。 (当時物心ついていたなら、騒然とした世情を何となくでも感知していたのではな…
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終の棲家 プチ老人ホーム考

最近老人ホーム事情が気になる。 孤独死やごみ屋敷の老人のことがマスメディアにとりあげられる度に他人ごとではないと思う。 三世代同居で、おじいちゃん、おばあちゃんとずっと暮らしてきて、最期を看取った経験のあるものばかりではないので、自分の老後に実感がもてない。 まだ先のことと考えがちである。 私自身を振り返って…
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愛されなかった私たちが愛を知るまで            傷ついた子ども時代を乗り越え生きる若者たち

当然のことながら未だに知らない世界はたくさんある。 ところが日常、自分の周囲とアンテナがキャッチする偏った情報だけにとらわれていて、隣接する他者が生きる空間に対する想像力の方は眠り呆けてはいないか。 それは人間の認識の限界であり、宿命として片づけてよいものとは思われない。 無意識のうちに私たちはきっと偏向した世界に…
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本田靖春著「私戦」を読んで

ガイドヘルパーをしているSさんが、寸又峡へ行くという。 視力障害者に付き添っての一泊旅行である。 そういえば「金嬉老事件というのがあったわよねえ」 ある年齢以上の人にとって、寸又峡という地名は金嬉老と切っても切れないものなのだ。 1968年に起こったこの事件について当時高校生だった私は、ライフル銃を持って温泉…
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聞き書き「3.11の現実 そして、私たちはこの町にきた」を読んで

東日本大震災より3年を越える歳月が流れようとしている。 当初の衝撃が去ると、いつの間にか原発再稼働への動きが表面化してきた。 福島から300㎞離れた地に住んでいても、原発が水素爆発を起こすテレビ映像を観た時は、東京も安全ではないのではないか、との疑念が過ったものだ。 3年の歳月と300㎞の距離は、人々の心にどのよう…
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電子申告をすべきだろうか・・・?

来年こそ税理士に頼らず、自分で確定申告をしてみようと発奮したのはいいのですが e-Taxでお手軽に、と考えたのは大きな間違いでした。 国税庁のサイトにアクセスしたところ、確定申告前の準備段階で早々に挫折。 e-Taxを利用するためにはまず電子証明書を取得する必要があり、その前に電子証明書を格納する住民基本台帳カードを入手せねばなら…
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「IOC オリンピックを動かす巨大組織」を読んで

9月7日、ブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、2020年のオリンピック大会を東京で開催することが決まった。 関係者の喜びようはテレビを観るだけで十分に伝わってきた。 一般の人たちはどうだったのだろうか… オリンピックという巨大ビジネスの経済効果を今から皮算用して手放しで喜ぶ人ばかりではないだろう。 福島の原発…
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「脱グローバル論 日本の未来のつくりかた」を読んで

日本の富裕層向けに、税負担の少ない国に移住するためのセミナーが盛んだと聞いて驚いた。 先日のNHKスペシャル「“新富裕層”vs.国家~富をめぐる攻防~」での話だ。 50分足らずの番組で深く掘り下げるのは難しいが、それでも登場するアメリカの新富裕層と呼ばれる人々に、稼がせてくれるのは世間だという意識が全くないのにはこれ…
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叔母の四十九日法要 東長寺にて

叔母の追善供養のために曹洞宗のお寺、萬亀山東長寺を訪れました。 四十九日の法要で、故人の霊も迷妄の此岸を離れ、ついに成仏する日とされます。 昔の人は 「おかげさまでよい仏になれました」 と、参列者にあいさつしたそうです。 お寺は新宿御苑に近い、都心。 2階の書院で、大きな石を配した石庭に向かい合うという設…
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お布施の不思議

叔母の告別式を機に、お布施のことが気になった。 喪主を務めた従弟に聞いてみたところ、叔母の四十九日が済まないうちに不謹慎な気もするが、今更ながらにその金額の不合理に疑問を抱かされることになった。 父の時はどうだったのか。 院号のついた戒名は、父が親しくしていた数学の教師でもある僧侶の好意であった。 そもそも戒…
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「国家、人間あるいは狂気についてのノート」(辺見庸 著)を読んで

福島の原発事故が起こる少し前に手に取った朝日ジャーナル誌上だったと思う。 世界のどこかで甚大な原発事故が起こるだろうと予告していたのが本書の著者である辺見庸だった。 浅原彰晃ですら、この辺で(地震が)起こりますね、と神戸周辺を指して、予言者然としていたところ本当に阪神淡路大震災が起こってしまったのだから、この手のペシ…
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「ハピネス」

久しぶりに桐野夏生の筆力に圧倒されて、その小説世界を堪能できると思っていたのだが、残念ながら期待外れだった。 女性誌に連載されたものを大幅に加筆修正したものだそうだ。 「VERY」という、子育て中の若いママを読者に想定した月刊誌だが、ここの読者はこの程度…、という計算が見え透いている気がする。 作家もサービス業であ…
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「下流志向」

遅ればせながら内田樹著「下流志向」を読んだ。 未だ「下流志向」は反省されていないようにみえるから。 「内田樹の研究室」では、当初たちまち絶版となった韓国語版「下流志向」が新訳で出ることが報告され、そのことについて若干の論考が加えられている。 このページの文章は、そのまま「下流志向」韓国語版序文になっている。 …
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ベーシックインカムは究極の社会保障か

証券マンの、仮にA君としておくが、彼は財布に3千円以上は入れておかないのだという。 1日の当座の支出を抑えるための工夫だそうだ。 彼が取り扱う全口座残高と比べた時、その禁欲的な姿勢に驚いた。 高度経済成長は一度しか訪れないという。 資本主義500年の歴史からみて、19世紀から20世紀の経済成長が例外中の例外である…
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「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」

フリーター、ニート、引きこもり、超早期退職、うつ病、少子化、生活保護受給…etc. これらの問題を意識の問題として語りがちな傾向から、社会構造の問題として捉えなおし明確化したのが本書である。 有効求人倍率の低下を受けて、激しい就職戦線を「勝ち抜き」無事正社員として雇用されたあかつき、早々に退職を余儀なくされ、「すべり…
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ホームレス歌人のいた冬

(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ 2008年の暮に「朝日歌壇」に初登場したホームレス歌人のことは、各方面に反響を呼び、当時広く知られた話だそうだ。 朝日歌壇の読者でなかった私は、本書によって遅まきながら、公田耕一という歌人のことを知った。 同時期に朝日新聞紙上で目にしていたならば、リーマ…
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エンディングノート作成セミナー最終回 「相続について」

エンディング・ノート作成セミナー最終回「相続」を地域の公民館で受講した。 全6回のコースで皆勤賞をとった方が三名。 昨日は雨にもかかわらず参加者が多かった。 先日、東京都の世帯平均人数は1.99人と2人を切ったことが報道されたが 相続は今日、大家族よりも単身世帯でこそ問題になるのだということをひしひしと感じた…
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葬儀について 第4回エンディング・ノート作成セミナー

エンディング・ノート作成セミナーの第4回「葬儀」を受講した。 母娘で参加することにしたのだが、途中から母はすっかり興味を失ってしまった。 どうしても言い残したいことがある人、または記録することが好きな人でもない限り、エンディング・ノートなど鬱陶しく、面倒なものには違いない。 今回のテーマが「葬儀」ということで、祭祀…
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遺言について エンディング・ノート作成セミナーを受講して

エンディング・ノート作成セミナーの第三回講座に出席した。 今回のテーマは「遺言」 「遺言」といえば、生前から財産分与に関してきちっとした意思表示をしておくことがまず求められる。 そこで遺言書の種類と、それぞれのメリット・デメリットについての説明があった。 自筆証書では、形式不備で無効になる可能性、紛失・盗難のおそ…
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「エンディング・ノート作成セミナー」を受講して

公民館で「エンディング・ノート作成セミナー」が開かれたので、あまり乗り気でなかった母を促して母娘で受講しました。 主催は行政書士のグループで、ゆくゆくはNPO法人化を目指しているとのことでした。 今や独居世帯が30%、二人世帯が30%を占め、家族のいない世帯、高齢者の小世帯が急速に増えています。 過去3年間に葬…
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マスコミに言われたくないこと

GWを目前に控えて、新聞のコラムでもテレビでも、自粛するな、旅に出よ、と躍起である。 世間にお金をまわすこと、これが今日の社会の絶えざる要請なのだ。 昔、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のルキノ・ヴィスコンティ版(1942年)で 無賃乗車した主人公のかわりに行きずりの旅商人が乗車賃を払う場面を思い出す。 その時、旅商人は沈鬱な…
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危険な夢

食卓の向かいから妹が目配せする。 「もうその話はしないで」 というわけだ。 話が福島原発のことに及ぶと、たちまち沈黙につつまれる。 或いは事情通、原発通?の躁状態に近い饒舌がそれにとってかわる。 大かたは不安、無力感から、自閉的な気分に落ち込んでしまうのだ。 「何とかなる」という楽観論に肩入れしたいところ…
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情報の一元化ということ

シーベルト、ベクレル、放射能、放射線、放射性物質…etc. テレビも新聞も、原子炉事故で放出される「核物質」や線量に対する不安が高まる中、専門家による「正しい」知識の啓蒙に忙しい。 少なくとも現在これだけの不安に陥れる(それが「正しい」不安がどうかは敢えて問わない)装置がすでに存在しながら、その本体の危険性に対する認…
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