読書日記

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり ・・・・・・ あまりにも有名な、平家物語は、冒頭の一節。 目覚ましを鳴らすまいとして起きる時、物語の導入部の言葉がふっと脳裏を過る。 朝6時前。 間もなく丘の下から遠く、寺の鐘の音がかすかに聞こえてくる。 ベランダの閉じられた窓ガラスを通して、ひそかな波動が鼓膜に伝わる…
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ホーム見学の方と、フレンチの昼食をいただきました

家庭で日に三度の食事を、イーチミール・パーフェクトでつくるのは無理だろう。 それが、ホームでは上げ膳据え膳。 専門家が栄養のバランスを考えた上で、カロリーと塩分を計算して、メニューをつくる。 料理長ご自慢のフレンチと和食を、それぞれ土曜日と日曜日に見学者を迎えた席でご相伴した。 ふだんのホームの食事は、管理栄…
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ボサノバ コンサート

ホームに帰り着くなり 「これからボサノバのコンサートがあるんですよ」 という、ホーム長の笑顔に出会った。 久しく聴いていないなあ… 何とラッキーなこと! 間がいいことに、予定より少し早目に帰ってきたのだ。 デッキからの眺めを背景に、ギターの演奏と肩の凝らないボーカルが、昼下がりのダイニングを流れてゆく…
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この町の住人になれるだろうか

実家のある町の選挙管理委員会より参議院議員選挙の知らせが届いている。 新住所への転入が4月3日以降の選挙人は、前の住所地で投票することができるという。 投票の仕方に二通りあり、ひとつは期日前投票である。 他は、不在者投票で、転出した自治体へ、現住所地に投票用紙等の送付を請求して、現住所地で投票する方法だそうだ。 …
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ミニクラス会

突然、電話からA氏の声。 大学で同じクラスだった、同期の仲間の集いがこうして始まった。 よくぞ電話をしてくれました。 お酒も入って、すっかり肩の力も抜けていたのでしょう。 しばしば互いに連絡を取り合っていたメンバーはいても、意識的に定期的に集まるようになったのは、ここ最近のことだ。 たまたまネットで検索してヒットした店もよ…
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食卓の風景 ようやく独りぼっちから脱出しました

先日、ホームに新しく入居された方がおり ダイニングでの独りぼっちの食事からようやく脱出できました。 上げ前据え膳でバランスのとれた食事ができることに、その方はずいぶん喜んでおられて、私もその幸せを再確認することになりました。 母の年齢より少し若い方で一人暮らしをされていたとか。 「娘がこわいのよ」 と、お…
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旧門司港ホテルにて

港の見えるホテルというと、ホテル・ニューハコダテを思い出す。 銀行の建物をリノベーションしたもので、好きなホテルだったが、残念なことにだいぶ前に廃業してしまった。 (と思っていたら、こちらも2017年にホテルとして再オープンしたそうです) 門司港ホテルの方は売買収の結果、プレミアホテル門司港として健在である。 …
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通称あじさい寺 妙楽寺にて

今年は、引越しという身辺の変化があり、ゆっくり紫陽花見物をする余裕もなかろう、と半ば諦めていたところ、地元に妙楽寺という名所があることを教えられた。 先に入所されていた方とごいっしょして、タクシーを走らせた。 ホームでも来年は是非皆で行きましょう、などと話し合っていたところだった。 ところは、川崎市多摩区…
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歴史と文学の町 小倉を歩く

北九州出身やゆかりの作家というとまず、松本清張、火野葦平、俳人の杉田久女、…etc. 森鴎外は軍医として小倉に赴任、約3年を過ごしている。 その時「小倉日記」を残しており、一時行方知れずになっていたその日記を探索する物語「或る『小倉日記』伝」を松本清張が書いている。 小倉に出生届を出している松本清張は特に北九州と…
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北九州工場夜景 海上からの眺め

小倉で催された某患者会の大会終了後、北九州夜景観賞定期クルーズに参加した。 北九州市の工場地帯の夜景は、前から観たいと思っていた風景のひとつだ。 運航は4月から9月の土日に限られるので、ラッキーなめぐりあわせだった。 小倉港に向かうタクシーでは、杖をつく友人の姿をみて 「大丈夫ですか。揺れますよ」 と、気遣…
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坂の町に住む

ホームの周辺には坂が多い。 ○○台という地名が示すように、台地と谷筋が入り組んでいる。 歩道もフラットではないので、ぼんやり歩いていると、から足を踏んだり、躓いたりしかねない。 そんな坂の町に引っ越してきてから早1か月以上がたつ。 自転車は下り坂でスピードがつき、こわいほどだ。 それでも地元の人は平然と自転…
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空の名前

部屋のクーラーを使ったことはまだほとんどない。 高台を吹き抜ける風が涼を運んでくる。 空が広い。 戸を開け放てば、車が通行する町の喧騒が上がってくる。 空は悠々と、我関せず、と変化してゆく。 昼下がり、実家ではほとんど開くことのなかった本「空の名前」のページを繰りながら、頭上はるかな雲の名を探した。 積雲…
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実家と、行ったり来たりのホーム生活

ホーム入居後、一か月余が過ぎようとしている。 今のところ自宅とホームの間を行ったり来たりする、落ち着かない日が続いている。 実家を後にする時、母がひどく寂しそうにしていたのが気がかりだった。 家族それぞれの要望を満たす選択のはずが、決断する時点で、すでにそれぞれ断念したことがあったのだろう。 また、あろうこと…
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ホームの快適さと緊張感

坂道を、息を切らせて上ってくると少し汗ばむ日、開け放たれたダイニングに足を踏み入れるなり、吹き抜ける風に懐かしいシーンを思い起こした。 子供の頃、夏休みに北側の部屋で昼寝をしていると、飛行機雲が過る青空が見え、一陣の風がまどろみを誘った… 「家が一番」主治医は老人ホームの話が出る度に、確信をもってそう言う。 その意…
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そろそろ落ち着いてもよい頃なのに・・・ ホームでの日々

ホームに入居して3週間が経ちます。 終の棲家、あるいは新たなベースキャンプとなるはずですが、「自宅」にいる気分にはほど遠く、まだまだ旅途上という落ち着かない感じです。 今いるホームは「住宅型」有料老人ホーム(この言葉には抵抗があるので、以下ホームと略称します)ですが、オープン間もないため、入居者も少なく、ダイニン…
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メニューの工夫 

夕食の時間は特に静かだ。 暮れなずむ夕景の変化を眺めながら、ひとり食事をとる。 今日の夜勤はKさん。 母が栄養士だったことを話すと 「あら、私の母もですよ」 厨房にいる時は怖くてとても近寄れなかったとか。 こちらへ入居してから、接待と介護の現場で働く女性の姿を見てきた。 特別養護老人ホームで働いた経験も…
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ホーム暮らし 工夫の日々

ダイニングで食事をとるのは今のところ私一人だ。 (オープンして間もないため) 朝は天気がよい限り、鳥の声と竹林の葉擦れの音をBGMにテラスで食事をとることにしている。 今日の夕食も一人だった。 お給仕してくれたのは今夜、夜勤のTさんだ。 窓の外は暮れなずむ空と一面に広がる家々が灯す光。 あの一つ一つに生活…
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終の棲家に、ようやく落ち着くことができそうです

駅前に停まっていたバスは、鷺沼行きだった。 発車直前、「区役所に行きますか」 「遠回りになりますよ」 土地の様子を知るためにはかえって好都合と、急いで乗車した。 バスは、街路樹が緑陰をつくる坂道をゆく。 上ったり下ったりは、お年寄りにはさぞ難儀なことだろう。 それで坂道には降車自由区間が設けられているようだ。…
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終の棲家に入居しました

令和に改元した日、終の棲家へ引越ししました。 前日の予報から雨が危ぶまれたのですが、移動中は何とか持ちこたえ、無事移転が完了しました。 実家はそのまま、出てゆく家に大量の荷物を残しての引越しなので容易いことと高をくくっていたのですが、やはり引越しは引越し。 移転先で忘れ物の数々に気がつきました。 老人ホーム…
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宇治十帖へ

タイトルに「いよいよ」と入れたのは、源氏物語は宇治十帖の方に物語的リアリティを覚えるという個人的な体質のせいで、ようやく至近距離の古典文学に参入するぞ、という意味である。 しかし、講師の助川幸逸郎先生の語り口のおかげで、源氏「本編」にも親しみを覚えるようになったのも確かだ。 雅な、雲上人の恋愛譚。教養としてのポル…
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