テーマ:展覧会

コートールド美術館展 初秋の上野にて

秋晴れの週日、「コートールド美術館展」を観るために都美術館を訪ねた。 コートールドという聞きなれない名称に、「魅惑の印象派」という副題。 「フォリー=ベルジェールのバー」がポスターになっていたので、マネの作品をたくさん観ることができるのだろう、といつの間にか私の期待はマネに絞られていた。 実際はそうではなかったのだ…
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ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン

フランスの画家デュフィが、モード界の帝王と呼ばれたポール・ポワレとどのようにコラボレーションしたのか。 フェリス女学院准教授・朝倉三枝氏の講演の行われた日に、パナソニック汐留美術館「ラウル・デュフィ展」に出かけた。 講演前に展示を観たが、絵画と当時のファッションとの関係がよく分かる、楽しい展示だった。 ポール・…
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マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展

「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」を観に、三菱一号館美術館に出かけた。 三菱一号館美術館の展示空間が好きだ。 言うまでもなく、2009年に復元されたものではあるが、もとはジョサイア・コンドル設計による煉瓦建築である。 各部屋の広すぎない空間が、作品への集中力、喚起力を高めてくれるような気がする。 …
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松方コレクション展

「松方コレクション展」が開かれている西洋美術館に出かけた。 ひと頃の暑さもようやく終息か、という9月12日。 会期終了も間近な週日、すでにチケット売り場前には長蛇の列ができていた。 レストラン「すいれん」にて、従兄と待ち合わせた。 外の椅子に座って空席を待っていると、こちらもあっという間に人の列ができ上がった…
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伊能忠敬の世界 @東洋文庫

クリスマスらしい気分が今一つ盛り上がらないのは、個人的な理由もあるだろうが、12月に入っても異例の、あたたかい日が続いたせいではないかと思う。 気忙しいばかりで、師走の風情が心に沁みる、しんみりした瞬間がない。 忙中閑あり、という。 また客は半日の閑を得れば、則ち主人は半日の閑を失う、とも。 後者は芭蕉の句文…
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ルーベンス展 ―バロックの誕生

先週、「ルーベンス展 バロックの誕生」を観に西洋美術館に行ってきました。 ルーズリーフに見る限りでも、ルーベンスの描く女性が豊満なことはよくわかります。 豊穣のシンボルのように。 オランダでは後世、ふくよかな女性のことを「ルーベンス風」と日常的に形容するようになったそうです。 混雑を避けて、先に常設の松方コレク…
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「建築の日本」展と「ミケランジェロと理想の身体」展

森美術館へ「建築の日本展」を観に行きました。 まだ残暑の厳しい日曜日、会期終了前日で当然ながら混雑が予想されました。 (実際「50分待ち」の掲示があり行列ができていました) 友人の誘いがなかったら、見逃したに違いない展覧会のひとつです。 副題に「その遺伝子のもたらすもの」とあり、建築以外の分野でも外国人の評価…
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プーシキン美術館展&プラド美術館展

ウィキペディアを参照すると、プーシキン美術館はサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館を意識して建設されたと思われる。 ヨーロッパ最大の美術館で、収蔵品の数はエルミタージュ美術館に次いで世界第2位と記されている。 1912年に「アレクサンドル3世芸術博物館」として開設された後、モスクワ出身の国民的詩人プーシキンの没後1…
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「北斎とジャポニスム」と「シャガール 三次元の世界」

西洋美術館から東京ステーション・ギャラリーへとはしごして、北斎とシャガールに関する展覧会を観ました。 「北斎とジャポニスム」と題し、西洋絵画に与えた北斎の影響を探る展示を西洋美術館で、「シャガール 三次元の世界」としてシャガールの絵画と彫塑作品を並べて鑑賞することのできる展示を東京ステーションギャラリーで。 人気…
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「金重元郎の世界」を観に、モノギャラリーへ

陶芸作品を観るために、吉祥寺のモノギャラリーを訪ねた。 作陶家の金重元郎氏は備前中興の祖といわれる人間国宝、金重陶陽の四男である。 金重元郎氏は備前ではなく、三重県の茶畑近傍に登り窯を設け、伊賀の土を使って作陶しておられる。 会場で学生時代に陶芸を学んでいたKさんと待ち合わせ、一緒に元郎氏の話を伺うことができた…
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「時代(とき)を刻んだ貌(かお)」 田沼武能肖像写真展

冒頭のリーフレットの中の人物をまず説明しておくと、中央で微笑んでいる女性は無頼派坂口安吾夫人、坂口美千代。 銀座五丁目で文壇バー「クラクラ」を経営していた。 右手で大笑いしているのが檀一雄。 左手、シリアスな視線で文士の生態を観察しているのは、駆け出しの頃の松本清張だ。 冷たい雨の降る日曜日。 田沼武能さん…
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旧明倫小学校 京都芸術センター

地下鉄烏丸線を丸太町より二つ目の駅、四条で降り、京都芸術センターを目指した。 蛤御門に面したホテルに投宿した翌日、夕顔町から源融屋敷跡とされるエリアを歩いてみようと考えていた。 その前に、アートセンターになっている旧明倫小学校を訪ねることにしよう。 京都は碁盤の目のような道路割だから迷うことはない、と考えるのは間違いで…
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久しぶりに美術館のはしごをする

冷たい北風の吹く平日。 それでも上野公園は相変らずの人出である。 都美術館で開かれている「ティツィアーノとヴェネツィア派展」を観るために、パークサイドカフェでいとこと待ち合わせた。 12時前に着いたのにすでに数組が入口で待っている。 ストーヴに身を寄せるようにして寒風を避けながら待つことおよそ20分。 店内に入…
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中村不折の魅力展 中村屋サロン美術館にて

某会の懇親会が新宿中村屋であったため、帰りに中村屋サロン美術館に寄った。 折しも中村不折の展覧会が開かれていた。 中村屋旧本店は平成26年に商業ビルとして生まれ変わり、美術館はそのビルの3階の一部を占めている。 久しぶりの新宿東口。 懇親会の行われたレストランも同じビルの8階で、アール・デコ風の内装が洗練され…
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ポール・ラッシュ記念館再訪 伴野重由氏の水彩画展

キープの風景を描いた伴野重由氏の水彩画が展示されているというのでポール・ラッシュ記念館を再訪した。 ぼかしの技法で描かれた淡彩の水彩画は、緑豊かな牧場を霧の中から浮かび上がらせ、懐かしい記憶を呼び覚ますようだ。 たまたま画家本人がいらっしゃって来訪者と歓談されていた。 伴野氏の作品は清泉寮新館のロビーにも2点飾られ…
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八ヶ岳倶楽部を訪ねる

「森の中で朝食を」 八ヶ岳倶楽部のHPに書かれていた言葉に誘われるが 都会では絶対に無理なことだ。 だから柳生博さんは八ヶ岳山麓の大泉村に居を移す決断に踏み切ったのかもしれない。 人気メニューのフルーツ・ティーも魅力的だ。 鬱蒼とした森の中のテラス席で小鳥の声を聴きながら… 都会では思いもよらないシチュエ…
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清里フォトアートミュージアムで 井津建郎の「インド 光のもとへ」を観る

清里4日目の朝を迎えた。 3日間傘を開くことがなかったが 残念ながら東京へ帰るこの日、雨が降る。 高燥な高原でも当然、梅雨があるのだ。 一時間のネイチャーガイドをキャンセル。 雨にけむる牧場を眺めながら、何のアイデアもわかぬままに、のんびり朝食をとった。 ソーセージ、生野菜、ヨーグルトに添えた焼きリンゴのジャ…
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ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝

「ミケランジェロの建築に見る古代との闘い」と題された講演会が、パナソニック汐留ミュージアムで開かれた。 気宇壮大なテーマに魅かれ、パナソニック東京汐留ビルに出かけた。 この美術館は、オーナーの企業・旧松下電工の業務がら、建築、住まい、工芸、デザインなど、生活に関わりの深いテーマで、毎回小規模ながら興味深い展示を行って…
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儒教と日本人 東洋文庫ミュージアムにて

東洋文庫ミュージアムで5月15日の土曜日、日本で受容された儒教に関する講演会が開かれた。 『もっと知ろうよ!儒教』という特別展に合わせたものだった。 今なぜ儒教なのか? 中国哲学史を専攻され、「儒教とは何か」などの著作のある大阪大学名誉教授の加地伸行先生からは「儒教と日本人」と題して 国際基督教大学教授の…
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歌川国芳とその系脈 「国芳イズム」展を観る

練馬区立美術館で悳俊彦氏のコレクション「国芳イズム―歌川国芳とその系譜」が開かれている。 歌川国芳展は過去にも大規模なものが開催されているが、まとまった展示を観るのは私にとってはじめてのことだった。 コレクターである画家の悳(いさお)氏が国芳の魅力にとりつかれたのは、銀座三越で開かれた「鉄火の浮世絵師国芳」と題した展…
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カラヴァッジョ展 西洋美術館にて

庭園美術館でカラヴァッジョ展を観たのはいつのことだったろう。 今回、西洋美術館で「日伊国交樹立150周年」を記念して再び「カラヴァッジョ展」が開催された。 光と影の中に浮かび上がる人間ドラマは、先行するルネサンスの画家たちに比べると、はるかに人間的で、近代的な印象を与える。 今回は、夜8時まで開館している金曜日…
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ボッティチェリ展 東京都美術館にて

友人の誘いがなかったら、今回もまた見逃していたかもしれない。 昨春、文化村ミュージアムで開催されたボッティチェリとルネッサンス展は、とうとう観ないままに過ぎてしまった。 昨今の上野の混み具合は尋常ではない。 絵を鑑賞するにも気合が要る。 美術を愛でる環境ではないだろう、と感じることもしばしばだ。 美術鑑賞はひた…
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「風景画の誕生」展を観て

ローマ教皇庁の書記官が、修道院の書庫にひっそりと眠っていたルクレティウスの「物の本質について」の写本を発見したことからルネサンスが始まったという。 ものの見方や、ある観念は、時代を越えてよみがえり、再発見される。 ケネス・クラークは 「風景画は、人間が辿ったさまざまな自然観の段階をしるす指標である」 と、述べ…
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アルフレッド・シスレー展

練馬区立美術館で「アルフレッド・シスレー展」が開催中だ。 開館30周年記念として、印象派でも人気の高いシスレーは芸術の秋にふさわしい。 今回のシスレー展では、国内のコレクションから約20点が出展されている。 最晩年を過ごしたパリ近郊の村モレ=シュル=ロワンなど、シスレーはセーヌ川とその支流の風景をよく描いた。 …
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蔡國強展 横浜美術館にて

ホームに停まっている横浜中華街行きの電車を見て、何と便利になったのだろう、と思いながら、まだ乗ったことがなかった。 Sさんが提案した「蔡國強展」を、開催している横浜美術館に観に行くためにはじめて利用することになった。 正直なところ蔡國強がどのような活動をしている…
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吉祥寺美術館にて 生誕200年記念「伊豆の長八」

若者の町、吉祥寺で「伊豆の長八」という伝説的左官職人の展覧会をしている。 伊豆の長八こと入江長吉は、鏝絵の名手として知られ、伊豆の松崎には石山修武が設計した美術館がある。 つげ義春のマンガ「長八の宿」には、入江長八の漆喰細工を施した土蔵のある山光荘が描かれている。 松崎のこの旅館はつげ義春のマンガですっかり有名にな…
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舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに

猛暑さなか、友人を誘うのも気が引けて、独り練馬区立美術館へ。 舟越保武彫刻展開催中の関連イヴェントとして、日大芸術学部教授の高橋幸次先生の講演があった。 舟越保武の名を知らない人でも、子息の彫刻家・桂の方はよく知っているようだ。 木彫に彩色したその作品は本の装丁にも使われ、人目に触れることが多い。 彼の作品を…
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鴨居玲展 東京ステーションギャラリーにて

先日、地域のサークル仲間から鮮やかな赤が目を引く「鴨居玲展」のリーフレットを見せられた。 その前に伯母の告別式で金沢に行った折、石川県立博物館へ寄っていて 常設展で鴨居玲の作品を見つけ、ステーションギャラリーで開かれている当展覧会のことを思い出した。 是非行かなくては、と思っていたところだ。 梅雨明けの待たれ…
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ルオーとフォーヴの陶磁器

フォーヴの陶磁器というのは珍しい。 アール・ヌーヴォーについてはガラス器だけでなく陶磁器にもその影響がうかがわれるが、フォーヴィズムの画家たちが絵付けした陶磁器とはいったいどんなものだろうか。 興味津々で出かけた先は「ルオーとフォーヴの陶磁器」展が開かれているパナソニック汐留ミュージアム。 土曜日の昼下がり、汐留周…
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片岡球子展 そして藤田嗣治の「ハルハ河畔之戦闘」

片岡球子展を観に東京国立近代美術館に出かけた。 近代美術館は久しぶりだ。 入館してみると、初老の女性が多く、片岡球子ファンが意外や女性に多いことを知らされた。 小林古径に、ゲテモノと本物は紙一重、あなたはゲツモノを捨ててはいけない、という趣旨のことを言われたそうだ。 確かに最初「片岡球子展」になかなか足が向か…
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