風を待ちながら・・・

アクセスカウンタ

zoom RSS 京都ひとり旅 蘆山寺へ

<<   作成日時 : 2017/04/02 19:19   >>

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

画像




京都は学生時代から休みのたびに訪れていた懐かしい場所だ。
当時まだ市電がのんびりと走っていた。
若い頃の記憶は、風景だけでなく、気温や風向きや汗ばむ具合まで思い起こせそうなほどに鮮明なのだ。

今回、久々に独行の、大いに我儘な旅人となって京の町を歩くことになった。
その京都旅日記をさわりだけでも記しておこう。

宿に荷物を預け、身軽になって歩きはじめた時の解放感といったらない。
蛤御門を通って、京都御苑を横切り寺町通へと抜ける。
以前訪れたことのある蘆山寺だが、この辺りで源氏物語の作者が生まれ育ったと思うと、にわかに平安の時代が生々しく感じられる。
兄たちが漢籍を読む傍らで、いち早く文章を諳んじてしまう利発な少女は
登場人物に自らの経験を投影させて、華麗な恋愛絵巻を滔々と描き続け、ついに後世に強い影響力を及ぼすことになった。
私たちの感情までが、源氏物語のはるかな反映なのではないだろうか。

王朝の恋物語は今の私たちからあまりにも距離があり過ぎる。
ただ、空想は自由である。
その自由を最大限に生かして、源氏物語の世界を歩くことにしよう。


画像

京都御苑 左手の塀は京都御所
光源氏の生い立ちや藤壺との出会いが描かれる源氏物語の主要舞台が平安宮内裏(御所)である。
現在の京都御所はその平安宮内裏を模して造られた。
かつての内裏は現在の京都御所から西へ2qほどのところにあった。
現在は内裏の殿舎を示す案内板や石碑が建っているそうだ。
源氏物語の世界をよりリアルに感じるためには、御所内を見学するとよい。

画像

京都御所の建礼門


画像

京都御所を右手にして蛤御門を望む


画像

京都迎賓館 京都御所の東側に位置する 
たまたま公開されていたが、今回は見学をパス

画像

左手の鬱蒼とした森は梨木神社 
源氏物語千年紀(平成20年)に設置された説明板によると
「源氏物語ゆかりの地」として梨木神社を源氏物語「中川の家」の候補地に挙げている。
平安京東端、東京極大路に沿って流れていた京極川の二条以北を中川と呼んでいた。
「花散里」に逢いに出かけるシーン、或いは空蝉に出会う(「帚木」)シーンに中川が出てくる。
「蜻蛉日記」の作者(藤原道綱母)も中川の近くに住んでいたようだ。
画像

三條実美(さねとみ)頌徳碑
梨木神社は明治18年(1885)に創建された旧別格官幣社で、明治維新の功労者三條実万(さねつむ)実美(さねとみ)父子を祀る。
三條邸が梨木町にあったことから名づけられた。

画像

染井
京都三名水(醒ヶ井 県井 染井)のうち残存する唯一のもの。
太政大臣藤原良房の邸宅跡で清和・陽成両天皇の誕生地染殿の名残といわれる。

画像




画像




画像




画像

湯川秀樹博士歌碑


画像

上田秋成歌碑
雨月物語の作者終焉の地

ふみよめば 絵を巻きみれば かにかくに 昔の人のしのばるるかな

以上、梨木神社

画像

梨木神社境内より寺町通をはさんで蘆山寺を望む


画像

蘆山寺には紫式部ゆかりの「源氏庭」がある。
以前、拝観した時に角田文衛の写真が掲げられ、当地を紫式部邸跡地と考証した旨説明されていたのを思い出した。
室町時代初期に成立した源氏物語の注釈書「河海抄」は
蘆山寺の位置するこの地を、紫式部の出生地、一説に源氏物語や紫式部日記を執筆した邸宅跡であるとしている。

画像

紫式部とその娘、大貮三位の歌碑
大貮三位は母親に匹敵するほどの才媛であり、「大貮三位集」を遺した。

有馬山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする (大貮三位)

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月影(紫式部)

以上、蘆山寺

画像

清浄華院(しょうじょうけいん)
蘆山寺の北隣にある法然上人ゆかり、浄土宗の寺。
清和天皇の勅願により建立され、村上天皇が再興したとされる。
紫式部は、源氏物語の舞台を、およそ百年前に遡る醍醐・村上天皇の治世に設定したという。
村上天皇は光源氏のモデル、或いはその子・冷泉帝のモデルと考えられる。
画像

日曜日、鴨川河畔で遊ぶ子どもたち


画像

京都府立医科大学旧図書館
窓、入り口部分の尖塔アーチが印象的。
スクラッチタイル張り、ゴシック様式の建築
生協や学食があり、今なお活躍中。
付属病院は不面目なことについ最近
暴力団幹部の虚偽診断書作成という不祥事を起こしている。
画像

                                        ’17.2.26




                                          つづく

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
京都ひとり旅 蘆山寺へ  風を待ちながら・・・/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる