テーマ:エッセイ

おしゃれ泥棒 モードとラブコメディのアイコン オードリー・ヘプバーン

先週の金曜日のレイトショーでは、「おしゃれ泥棒」が上映された。 開演は19時と遅いため、観客は二人という贅沢さ。 それも最後まで観ていたのは私だけだった。 老人ホームでの上映会は、やはり昼の時間帯にすべきかもしれない。 「おしゃれ泥棒」といえば1966年に公開されている懐かしい映画。 ヒロインのオードリー・…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

古典は言葉のタイムカプセル 竹取物語を読む

「竹取物語」を読む。 子供の読み物としてリライトされ、引用され続けてきて、知らない人はいないと思われる「ふるものがたり」 さやさやと葉擦れをさせて、一陣の風にしなやかに揺らぐ竹林の一隅、竹の一節に小さな姫が眠っている。 その竹は、発光して、辺りをぼんやりと明るく照らしている。 私の読んだ竹取物語は、角川ソフィ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

紫式部すまいを語る 王朝文学の建築散歩

平安時代は温暖化していたらしい。 家の作りやうは、夏をむねとすべし、 鎌倉末期にまとめられたとされる徒然草にはこう述べられている。 さらに 冬はいかなるところにも住まる、暑き比(ころ)わろき住居(すまい)は、堪へ難きことなり(徒然草第五十五段) 現代の日本に住む私たちも、冬は着込みさえすれば何と…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紫式部の暗号

源氏物語を気象という切り口で読み解く、興味深い書物。 帯のキャッチコピーに、紫式部は平安の気象予報士だった、とある。 気象予報士の著者は、物語の文学的かつ抒情的な記述のなかに、気象科学的な裏付けを探り、さらに味わい深い読み方を教えてくれる。 当然のことながら、平安時代の人々、それも稀有な観察力と構成力、心理描写…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

花が届く

毎週金曜日にダンディライオンという花屋さんから、素晴らしい花のアレンジが届けられる。 アレンジのセンスには、さすがプロと唸らせる斬新さがある。 またそれ以上に、今まで見たこともないような珍しい花材が魅惑的だ。 ロビー中央に飾られた今回の投げ入れ フォーカルフラワーは、薄紫の「大輪」のアジサイだ。 正確には大…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

光源氏が愛した王朝ブランド品

本書は、平安時代の「ブランド品」から源氏物語を解読する趣向。 当時の王朝人の美意識があぶり出されることになり、現代のブランド志向と比較してみると、なかなか面白い。 そもそもブランドという言葉は、資本主義社会、大衆社会におけるマーケティング用語なので、王朝人が愛した贅沢な舶来の希少品と全くのイコールではない。 しかし…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

大学病院で眼底の精密検査を受ける

眼底の白斑は、血管が詰まっているせいかもしれない… S坂に開業する眼科の先生は、造影剤を入れて調べてみる必要がある、という。 「なるべく早く」と促されると、病院嫌いの私でも、さすがに近日中に検査しなくてはという気になった。 そもそも眼科に通うようになったきっかけは、飛蚊症とかすみ目なのだが、目だけは看過できなかっ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

エノラ・ゲイを見た人

夕方から降り始めた雨が、猛然と屋内に吹き込むようになった。 稲光が断続的に瞬き、深夜近くには地震もあった。 考え事をしているうちに眠れなくなり、いつしか時計は一時を回っている。 昨夜は、入居者のお仲間とおしゃべりするうちに長談義となった。 その話が頭を離れず、思いを巡らすうちにすっかり目が冴えてしまったのだ。 入居して一…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

毎週金曜日に、ダンディライオンから花のアレンジ3種が届けられる。 花材の珍しさとアレンジのセンスに、思わずため息が漏れてしまう。 遺伝子工学などのバイオテクノロジーの成果だろう。 カーネーションやバラにも、今まで目にしたことのないような色や形が見られるようになった。 人工の自然と呼ぶべきか… 珍しいとい…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

住宅型有料老人ホームの使い方

見学や一日二日の体験入居では、分からないことがたくさんある。 10か月くらいから季節を一巡するホーム暮らしを経て、ようやく見えてくる老人ホームの現実。 経営組織の姿勢や、介護に対する考え方と、利用者(入居者)側の要望との間には、多少とも乖離がある。 社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームは、本来福祉的施設だが昨今、収入によっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

2週間ぶりに ホームへ帰還

緊急事態宣言が解除されてはじめての土曜日、2週間ぶりにホームに帰還した。 東京から神奈川へ、と多摩川を越える。 他県ナンバーが目につく。 同調圧力に弱い国民性なのか 生活に困窮しても自粛するのは、危機感の強さというより、右へならえの姿勢からか。 気が緩むのも、みな一緒というのはどうか… 結果的に第一波は何とか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

一年が経ちました 住宅型有料老人ホームでの日々

昨年5月の引越しから早いもので、一年余が経ちます。 竹林の葉がはらはらとデッキに散る、竹の秋でしたが、季節は一巡しました。 まさかこのような新型コロナ禍に見舞われるとは思っていませんでしたから、心機一転、新しい土地・環境に順応して、新たなライフ・スタイルに着地するはずでした。。 ところが、新ウイルスの登場で、生活の変化…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

源氏物語の女性たち

源氏物語研究で多くの功績を残した秋山虔の「源氏物語の女性たち」を読んだ。 先週の土曜日、ズームミーティングで助川幸逸郎先生の講義が行われ、録画されたものをYou tubeに公開したということで、主催者からURLが送られてきた。 (ありがとうございました) 講座は「橋姫」の巻。 講座が開かれているN市では、公民…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

人はなぜ「美しい」がわかるのか

昨年亡くなった橋本治が、60代半ば過ぎに書いたこの本を読み終えてみると、これもまた遺書の類かもしれないと思う。 私にとって、橋本治は団塊世代の先輩といった位置づけだ。 本書は難しい美学の本などではない。 美しい!と感じる瞬間は、幸福な生活実感から生まれる、ということが、繰り返し述べられる。 古典でいえば、生活実感…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

新型コロナ禍さなかの情報リテラシーとは

2月からタクシー以外の公共交通を利用していない。 ゆうれい会員になりそうなところ、源氏物語講座はズーム・ミーティングで遠隔授業に参加することができた。 ホーム(住宅型有料老人ホーム)ではスタッフを含め皆が、自室以外ではマスクを装着している。 館内でも、互いに話す時は、しぜんと距離をとるようになった。 朝会で、当番のスタッフか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

これで古典がよくわかる 

著者の橋本治は、昨年亡くなったばかりだ。 作家として72歳という年齢からもまだ早かったし、ショックというよりとても残念だったことを思い出す。 私にとっては、「桃尻語訳 枕草子」が画期的な著作となった。 以来、古典が身近に感じられるようになり、古典のハードルを低くした功績は見逃せない。 古典がマンガで描かれるように…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『源氏物語』と『枕草子』謎解き平安ミステリー

寿ケレバ則チ辱多シ 長生きすれば辱(はじ)も多い、という言葉が、明石の尼君、桐壺更衣の母はじめ源氏物語に登場する女性たちの口から、深いため息とともに漏らされる。 典拠は荘子の中の一節だそうだ。 清少納言が仕えた中宮定子は25歳という若さで没したが、その晩年は悲惨だった。 藤原一族に生まれた定子は一条天皇に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

グリーンブック

昨年、アカデミー賞の各部門にノミネートされ、作品賞その他を受賞した「グイーンブック」 アカデミー賞にはあまり興味はないが、130分の上映時間中、全く退屈することのない作品だった。 新型コロナによる自粛で、ホームの訪問客はほとんどいない。 外から講師を招く催しもすべて中止になっている。 イベント係は入居者だけで楽し…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

「源氏物語の世界」を読む

新型コロナの猛威が続いている。 最も死者数の多い米国では、経済活動の再開を求める声が上がるようになった。 振り返ってみれば、20世紀初頭のスパニッシュ・インフルエンザの大流行は、終息に2年を要している。 今次の新型コロナウイルス感染も、門外漢の目からみても容易に収まるようには思えない。 集団免疫を獲得するまで、犠牲を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

源氏物語講座 初めての遠隔ミーティング

「21世紀の生き方を源氏物語に探る会」主催の源氏物語講座がはじめてZoomを使って開かれました。 講師は岐阜女子大教授の助川幸逸郎先生。 新型コロナ禍のための措置でしたが、移転後なかなか講義に参加できないでいた私は、久しぶりに助川節を楽しませて頂くことになりました。 このような遠隔ミーティングは、今回の未曽有の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

高気圧酸素カプセルボックスに入ってみました

連日発表される新型コロナウイルスの感染者数。 また増えた、まだピークアウトは先だ。 と、一喜一憂する気にさえなれない。 数字への不信感は、厚労省あるいは政府がコントロールしているに違いないという疑念が去らないからだ。 PCR検査を増やせば数値はもっと上がるはずだ。 新型コロナウイルスは最初の感染では症状が出…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「私にとっての介護 生きることの一部として」

内田樹の最新の著作を検索していた時に見つけたのが本書である。 介護の問題にかかわる専門家、当事者の意見、感想を集めたもので、それぞれ短文なので深く掘り下げられたものではないが、各人各様の言葉で語られた介護は驚くほど多様である。多くの人が介護から逃れることのできない現実を改めて思い知らされた。 内田樹は武道家の見地から…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

宮崎台便り

大風が吹く、初夏のような陽気の日もある。 テラスで朝食をとっていると、時にウグイスの声がする。 カツラのハート形の葉が日に日に大きくなってゆく。 間もなく香しい匂いを発散するようになるだろう。 国有地の大木ははなはだ樹形が悪いけれど、これもみるみる緑を濃くしてゆく。 駅前の桜も今日あたりは5分咲きくらいになって…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

早送り源氏物語 吉井勇抄訳を読む

角田光代による新訳が完成、刊行されて間もない源氏物語。 角田訳は敬語が廃され、センテンスの短い、歯切れの良いものだそうだ。 ところで、現代語訳でさえ54帖を読み通すのはなかなか根気がいる。 そこで歌人・吉井勇の抄訳源氏物語を手に取ってみた。 原典に忠実だという瀬戸内寂聴訳も評価が高く、田辺聖子の訳は最も多くの…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

愛する源氏物語

源氏物語の世界に参入しようとして、違和感や抵抗を覚える人は少なくないだろう。 まず、光源氏という男性が、女性に対してなぜかくも強引、傲慢にふるまうことができるのか。 現代に生きる読者にはなかなかすっきりと理解できないところだ。 時に、自ら女を自由にできる存在であることを明言しながら、迫ってゆく。 何という慢心、自…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

新型コロナウイルス異聞

妹から手づくりマスクが送られてきた。 作り方はネット上にアップされているし、実際手作りマスクが千円程度で売られているらしい。 鼻梁に密着させるためのワイアーなどもネット上で買えるとか。 なぜ、ふつうの使い捨てマスクが店頭にないのか。 その前に新型コロナウィルス騒動が、マスク不足問題に収斂しがちなのが不思議だ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

京都からやって来たお雛様

連日、新型コロナウィイルス感染者の増加を告げるテレビニュース… 平安時代も当然のことながらウイルス・細菌はあるので、衛生思想もなく近代医療の恩恵を受けられない時代に、ミヤコは頻繁に疫病に見舞われたようだ。 インフルエンザと推測される記録も残っている。 当時の人々は、疫病の原因を、恨みを飲んで死んでいった貴人の怨霊による…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

新型コロナウイルス ホームの対応

暖かくなれば、新型コロナウイルスも消えるだろう… という希望的観測は楽観的過ぎるだろうか。 長い人類の歴史を考えれば、ウイルスのDNAもしくはRNAの塩基配列を自らのDNA内部に取り込んでいるヒトは、ウイルスと闘いながら共存してきたといえる。 今度の新型コロナは感染力が強いわりに、致死率があまり高くないという印…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

健康寿命をのばす食事について 

サービス付き高齢者住宅(サ高住)を所有する知人から、昨年のオープン以来ほぼ満室となり、すでに亡くなられた方が2名あるということを聞いた。 私が入所するこのホームは、新築して2年近く経つのに、まだ半分以上の空室がある。 サ高住と住宅型有料老人ホームという違いはあっても、その差に驚く。 入居金のある無し、そして入居時に…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

林真理子の宇治十帖 STORY OF UJI

未だ宇治に泊まったことはない。 薫や匂宮のように、京都市中から出かけるのだ。 馬や牛車のかわりにJR奈良線に乗って。 宇治の瀬音を聞いて早朝目覚めれば、浮船の気持ちが惻惻と身に染みるのではないかと思ったこともある。 といっても、極端な身分制社会における貴族たちの恋愛風景。 源氏物語原典からは当然のことながら生産諸…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more