テーマ:エッセイ

ミスター・ゴッド・ハンド その死を悼む

その医者でなければできない手術というのがありますね。 ついこの間、柔道整復師の先生とそんな話をしたばかりだ。 レントゲン写真を見て、ため息をつく先生。 「あの先生はどこか違うんですよ」と、同業者の声…etc. 30年耐えている人工関節の膝の話に 上手な先生なのですねえ、とびっくりする人もいる。 ミスタ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

高校の同期会に出席して

地下鉄駅より地上に出ると 「ああ、○○さん。良かった~」という声が聞こえた。 ポツポツ降り始めた雨の新宿。 「地図がわかり難いのよねえ」と言いながら三々五々、向かう先はどうやら同じ会場だ。 M子ちゃんの傘に入れてもらって歩きはじめると間もなく、見上げたビルの看板に目的の店名を見つけた。 いつまでも若い気でいるうちに、いつし…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

神楽坂にて

土曜日の昼下がり。 同窓同期の五人が、神楽坂の入口で落ち合った。 突然の電話に驚き、仲間に加わってからすでに数回、飲み会を重ねた。 この近くの大学でともに学んでから半世紀近くが経とうとしている。 45年と一口に言っても、人の一生の過半を占める。 それほど長い空白期を挟んでも、昔の面影は変わることがない。 髪が後退しよう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「ロングライフ国際学会」に参加して

9月6日の金曜日、「ロングライフ国際学会」という、ものものしいネーミングのシンポジウムに参加した。 有料老人ホームを中心に経営するロングライフグループが主催するもので、9つの介護の現場から研究発表が行われた。 テレビや新聞の取材もあったようで、小さめのホールに座りきれない盛況ぶりだった。 有料老人ホームや在宅…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

手づくり時計 増田精一郎さんのアトリエにて

朝夕の涼しさ、虫の音、最後のエネルギーをふりしぼる蝉しぐれ、せっかちな街路樹の黄葉、季節を先取りした秋色ファッション、・・・etc. 詩人は「小さな秋見つけた」とつぶやく。 日本の気候も二季性への移行がいわれるようになったが、一年を24節気に分ける繊細な季節感を忘れたくない。 しぜん季節の変化に対して、私たち…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

平成の黒い霧 「国家はいつも嘘をつく」

本書が挙げた9つの嘘とは、以下の9点である。 1 「アベノミクス」の嘘 2 「民営化」の嘘 3 「働き方改革」の嘘 4 「2020東京五輪」の嘘 5 「日航ジャンボ機123便」の嘘 6 「平和安全法制」の嘘 7 「刑事司法」の嘘 8 「TPPプラス」の嘘 9 「消費税で社会保障」の嘘 多分、本…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

逝く夏を惜しむ 終の棲家にて 運営懇談会

24時間、クーラーを稼働し続ける日もあった今年の夏。 ようやく暑さも峠を越えようとしている。 ふと蝉しぐれが止んでいることに気づいた瞬間、草むらに集く虫の声が涼やかに聞こえてくる。 土曜日の午後、当老人ホームはじめての運営懇談会が開かれた。 身元引受人にも案内状が送られ、参加者は入居者及び親族などの約10名。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

けものみち

すでに読んだかもしれない「けものみち」 1965年に映画化され、テレビドラマになること3度。 小倉の松本清張記念館では、成沢民子役が米倉涼子という最新作(2006)のポスターが目立った。 私が観ているのは、1982年NHKの「松本清張シリーズ・けものみち」だ。 鬼頭洪太役の西村晃があまりにリアルだったので、頭…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ブルーベリーを摘みに…

Kさん、お誘いありがとうございました。 ブルーベリーを摘みに行きましょう。 素敵な企画に心惹かれましたが、ブルーベリーの収穫時季は夏真っ盛り。 熱中症がこわくて正直、尻込みしないではなかったのですが、実家の近くで、土地勘のないところでもなかったので、思い切って参加しました。 都市近郊の農家の佇まいを見るだけで…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

窓の想像力

窓に切り取られた風景は、どこか懐かしい。 撮った瞬間に過去へと流れ去る宿命的な写真のように。 写真がいつもアングルを気にするように、窓からの風景は視界を限定する。 窓が風景に与える情趣はまた、心理的なものだ。 窓を媒介にして、守られた内側から、外界を眺める時、人はいつもより内向的に、そして内省的になるだろう…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

定年後の過ごし方

60代後半、そろそろ70歳の大台に乗ろうという世代。 まだ現役で働いている仲間も少なくない。 人生百歳時代に入って、この年代で悠悠自適の生活を選択できる方が、まだ恵まれているのかもしれない。 健康上の理由もあり、早々に老人ホームに入居した私は、同期の仲間からみれば、勇み足?にさえ映るのだろうか。 皮肉屋のA氏…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

戦争は女の顔をしていない

旧ソヴィエトが第二次世界大戦で対独戦をたたかった当時の、動員された女性たちの聞き書き集。 その数は百万人を越えるという。 多くは10代の少女たちで、祖国を守れ!というスターリンの檄を素直に受け入れ、愛国心に燃えて、前線で戦うことを自ら志願した女性たちだった。 著者が取材を開始したのは1978年。出版するに当たっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ベランダの掃除

週末に実家へ帰るという生活が続いている。 30年暮らした土地との地縁は切れず、会合に顔を出すついでに、持ち物の整理を兼ねて数日滞在することになる。 ホームでの生活に慣れるに従い、長年暮らした家よりまだ3か月に満たないホームの方が居心地よくなってゆく。 渡る世間に鬼はない、の諺通り、新たな知り合いができ、日に日に生活しやすくなっ…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

福祉ネイル

お化粧をすることによって脳が活性化する。 ひいては認知症の予防につながる… 男性では、髪を染めることによって、見た目ばかりか実際に若返る。 そんな話を聞いた覚えはある。 同じような効果が、爪を彩ることで得られるというのだ。 プールに通っていた時、赤のペディキュアをすると楽しいわよ。 と、言う人がいた。 …
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ホーム見学の方と、フレンチの昼食をいただきました

家庭で日に三度の食事を、イーチミール・パーフェクトでつくるのは無理だろう。 それが、ホームでは上げ膳据え膳。 専門家が栄養のバランスを考えた上で、カロリーと塩分を計算して、メニューをつくる。 料理長ご自慢のフレンチと和食を、それぞれ土曜日と日曜日に見学者を迎えた席でご相伴した。 ふだんのホームの食事は、管理栄…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ボサノバ コンサート

ホームに帰り着くなり 「これからボサノバのコンサートがあるんですよ」 という、ホーム長の笑顔に出会った。 久しく聴いていないなあ… 何とラッキーなこと! 間がいいことに、予定より少し早目に帰ってきたのだ。 デッキからの眺めを背景に、ギターの演奏と肩の凝らないボーカルが、昼下がりのダイニングを流れてゆく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

この町の住人になれるだろうか

実家のある町の選挙管理委員会より参議院議員選挙の知らせが届いている。 新住所への転入が4月3日以降の選挙人は、前の住所地で投票することができるという。 投票の仕方に二通りあり、ひとつは期日前投票である。 他は、不在者投票で、転出した自治体へ、現住所地に投票用紙等の送付を請求して、現住所地で投票する方法だそうだ。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ミニクラス会

突然、電話からA氏の声。 大学で同じクラスだった、同期の仲間の集いがこうして始まった。 よくぞ電話をしてくれました。 お酒も入って、すっかり肩の力も抜けていたのでしょう。 しばしば互いに連絡を取り合っていたメンバーはいても、意識的に定期的に集まるようになったのは、ここ最近のことだ。 たまたまネットで検索してヒットした店もよ…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

食卓の風景 ようやく独りぼっちから脱出しました

先日、ホームに新しく入居された方がおり ダイニングでの独りぼっちの食事からようやく脱出できました。 上げ前据え膳でバランスのとれた食事ができることに、その方はずいぶん喜んでおられて、私もその幸せを再確認することになりました。 母の年齢より少し若い方で一人暮らしをされていたとか。 「娘がこわいのよ」 と、お…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

旧門司港ホテルにて

港の見えるホテルというと、ホテル・ニューハコダテを思い出す。 銀行の建物をリノベーションしたもので、好きなホテルだったが、残念なことにだいぶ前に廃業してしまった。 (と思っていたら、こちらも2017年にホテルとして再オープンしたそうです) 門司港ホテルの方は売買収の結果、プレミアホテル門司港として健在である。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

通称あじさい寺 妙楽寺にて

今年は、引越しという身辺の変化があり、ゆっくり紫陽花見物をする余裕もなかろう、と半ば諦めていたところ、地元に妙楽寺という名所があることを教えられた。 先に入所されていた方とごいっしょして、タクシーを走らせた。 ホームでも来年は是非皆で行きましょう、などと話し合っていたところだった。 ところは、川崎市多摩区…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

坂の町に住む

ホームの周辺には坂が多い。 ○○台という地名が示すように、台地と谷筋が入り組んでいる。 歩道もフラットではないので、ぼんやり歩いていると、から足を踏んだり、躓いたりしかねない。 そんな坂の町に引っ越してきてから早1か月以上がたつ。 自転車は下り坂でスピードがつき、こわいほどだ。 それでも地元の人は平然と自転…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

空の名前

部屋のクーラーを使ったことはまだほとんどない。 高台を吹き抜ける風が涼を運んでくる。 空が広い。 戸を開け放てば、車が通行する町の喧騒が上がってくる。 空は悠々と、我関せず、と変化してゆく。 昼下がり、実家ではほとんど開くことのなかった本「空の名前」のページを繰りながら、頭上はるかな雲の名を探した。 積雲…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

実家と、行ったり来たりのホーム生活

ホーム入居後、一か月余が過ぎようとしている。 今のところ自宅とホームの間を行ったり来たりする、落ち着かない日が続いている。 実家を後にする時、母がひどく寂しそうにしていたのが気がかりだった。 家族それぞれの要望を満たす選択のはずが、決断する時点で、すでにそれぞれ断念したことがあったのだろう。 また、あろうこと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ホームの快適さと緊張感

坂道を、息を切らせて上ってくると少し汗ばむ日、開け放たれたダイニングに足を踏み入れるなり、吹き抜ける風に懐かしいシーンを思い起こした。 子供の頃、夏休みに北側の部屋で昼寝をしていると、飛行機雲が過る青空が見え、一陣の風がまどろみを誘った… 「家が一番」主治医は老人ホームの話が出る度に、確信をもってそう言う。 その意…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

そろそろ落ち着いてもよい頃なのに・・・ ホームでの日々

ホームに入居して3週間が経ちます。 終の棲家、あるいは新たなベースキャンプとなるはずですが、「自宅」にいる気分にはほど遠く、まだまだ旅途上という落ち着かない感じです。 今いるホームは「住宅型」有料老人ホーム(この言葉には抵抗があるので、以下ホームと略称します)ですが、オープン間もないため、入居者も少なく、ダイニン…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

メニューの工夫 

夕食の時間は特に静かだ。 暮れなずむ夕景の変化を眺めながら、ひとり食事をとる。 今日の夜勤はKさん。 母が栄養士だったことを話すと 「あら、私の母もですよ」 厨房にいる時は怖くてとても近寄れなかったとか。 こちらへ入居してから、接待と介護の現場で働く女性の姿を見てきた。 特別養護老人ホームで働いた経験も…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ホーム暮らし 工夫の日々

ダイニングで食事をとるのは今のところ私一人だ。 (オープンして間もないため) 朝は天気がよい限り、鳥の声と竹林の葉擦れの音をBGMにテラスで食事をとることにしている。 今日の夕食も一人だった。 お給仕してくれたのは今夜、夜勤のTさんだ。 窓の外は暮れなずむ空と一面に広がる家々が灯す光。 あの一つ一つに生活…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

終の棲家に、ようやく落ち着くことができそうです

駅前に停まっていたバスは、鷺沼行きだった。 発車直前、「区役所に行きますか」 「遠回りになりますよ」 土地の様子を知るためにはかえって好都合と、急いで乗車した。 バスは、街路樹が緑陰をつくる坂道をゆく。 上ったり下ったりは、お年寄りにはさぞ難儀なことだろう。 それで坂道には降車自由区間が設けられているようだ。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

終の棲家に入居しました

令和に改元した日、終の棲家へ引越ししました。 前日の予報から雨が危ぶまれたのですが、移動中は何とか持ちこたえ、無事移転が完了しました。 実家はそのまま、出てゆく家に大量の荷物を残しての引越しなので容易いことと高をくくっていたのですが、やはり引越しは引越し。 移転先で忘れ物の数々に気がつきました。 老人ホーム…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more