テーマ:エッセイ

早送り源氏物語 吉井勇抄訳を読む

角田光代による新訳が完成、刊行されて間もない源氏物語。 角田訳は敬語が廃され、センテンスの短い、歯切れの良いものだそうだ。 ところで、現代語訳でさえ54帖を読み通すのはなかなか根気がいる。 そこで歌人・吉井勇の抄訳源氏物語を手に取ってみた。 原典に忠実だという瀬戸内寂聴訳も評価が高く、田辺聖子の訳は最も多くの…
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愛する源氏物語

源氏物語の世界に参入しようとして、違和感や抵抗を覚える人は少なくないだろう。 まず、光源氏という男性が、女性に対してなぜかくも強引、傲慢にふるまうことができるのか。 現代に生きる読者にはなかなかすっきりと理解できないところだ。 時に、自ら女を自由にできる存在であることを明言しながら、迫ってゆく。 何という慢心、自…
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新型コロナウイルス異聞

妹から手づくりマスクが送られてきた。 作り方はネット上にアップされているし、実際手作りマスクが千円程度で売られているらしい。 鼻梁に密着させるためのワイアーなどもネット上で買えるとか。 なぜ、ふつうの使い捨てマスクが店頭にないのか。 その前に新型コロナウィルス騒動が、マスク不足問題に収斂しがちなのが不思議だ…
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京都からやって来たお雛様

連日、新型コロナウィイルス感染者の増加を告げるテレビニュース… 平安時代も当然のことながらウイルス・細菌はあるので、衛生思想もなく近代医療の恩恵を受けられない時代に、ミヤコは頻繁に疫病に見舞われたようだ。 インフルエンザと推測される記録も残っている。 当時の人々は、疫病の原因を、恨みを飲んで死んでいった貴人の怨霊による…
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新型コロナウイルス ホームの対応

暖かくなれば、新型コロナウイルスも消えるだろう… という希望的観測は楽観的過ぎるだろうか。 長い人類の歴史を考えれば、ウイルスのDNAもしくはRNAの塩基配列を自らのDNA内部に取り込んでいるヒトは、ウイルスと闘いながら共存してきたといえる。 今度の新型コロナは感染力が強いわりに、致死率があまり高くないという印…
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健康寿命をのばす食事について 

サービス付き高齢者住宅(サ高住)を所有する知人から、昨年のオープン以来ほぼ満室となり、すでに亡くなられた方が2名あるということを聞いた。 私が入所するこのホームは、新築して2年近く経つのに、まだ半分以上の空室がある。 サ高住と住宅型有料老人ホームという違いはあっても、その差に驚く。 入居金のある無し、そして入居時に…
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林真理子の宇治十帖 STORY OF UJI

未だ宇治に泊まったことはない。 薫や匂宮のように、京都市中から出かけるのだ。 馬や牛車のかわりにJR奈良線に乗って。 宇治の瀬音を聞いて早朝目覚めれば、浮船の気持ちが惻惻と身に染みるのではないかと思ったこともある。 といっても、極端な身分制社会における貴族たちの恋愛風景。 源氏物語原典からは当然のことながら生産諸…
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京都 紫式部のまち その生涯と『源氏物語』

本の表紙の写真は、蘆山寺の「源氏の庭」です。 歴史学者・角田文衛が考証した結果、もっぱら紫式部邸址として知られています。 翻訳も含め源氏関連本を読んでいくうちに、懐かしく、物語の舞台としての京都に行きたくなりました。 京都は一昨年、葵祭を見学するために友人と二人出かけたのが最後です。 昨今は京都御苑の蛤御…
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今和次郎著「日本の民家」

6年ほど前、西東京市で「幻の民族学博物館」というシンポジウムが開かれたことがあった。 その時会場で、今和次郎の娘さんの姿をお見かけした。 娘さんといってもだいぶ高齢の方であったが。 本書は大正11年に出版されており、藤森照信の解説によれば、「民家」という言葉が流通、定着するようになったのも本書をきっかけとしてい…
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六条御息所 源氏がたり

「六条御息所 源氏がたり」を読んだ。 直訳の源氏物語と違い、意訳小説のこなれた文章が非常に読みやすい。 ツボを心得た解説的な文章も、物語の進行を妨げず、ひとつの流れにのって小気味よく読み終えることができた。 光源氏の思い人の一人、六条御息所に源氏を語らせる趣向で、表層を穿ち、登場人物の深層を暴き出す。 それが…
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マッサージチェアで肩こりをほぐす

肩こりがひどい。 当ホームにマッサージ・チェアが設置されているので、スタッフに使い方を教えてもらい、試してみました。 人間の手による施術がよいのは勿論ですが、以前、「もみ返し」を経験して懲りたことがありました。 頸椎周囲の筋肉、腰の筋肉を揉みほぐすこちらの機械を、10分ほど作動してみました。 特に肩こりには有効だ…
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溝口神社へ初詣

よく晴れた昼下がり、ホームのお仲間とタクシーに分乗して、溝口神社に向かいました。 ホームのスタッフが企画したイベント・初詣です。 大鳥居は大山街道に面し、石畳の参道が続いています。 私たちは本殿脇の駐車場から入りました。 二礼二拍手一礼。 鎮守の森は周囲の住宅に浸食されて、わずかに「親楠」がその名残を留…
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松の内が明けて 桜が春を連れてきました

すっかりお正月気分も抜けて日常にもどったようです。 一般に松の内とは松飾りや門松を立てておく間のこと、関東では7日、関西では15日とか。 常盤木の松に神様が降臨し、滞在する間を「松の内」と称するのですね。 ホームに越してきてからは実家と様子が違うので、「ハレ」の日と「ケ」の日の境界があいまいになりました。 入所…
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めまい その後

メニエール病について、体験談を他人事のように聞いてから、10日もしないうちに、今度は私の方が発症。 ストレス、寝不足などが原因で、夜勤のスタッフに多いとか。 周囲に気を遣うあまり、気疲れしがちな神経質な人に多いとも。 意識していなかったけれど、ホームでの生活は、体力的に楽な分、人付き合いに神経を遣っているのかもしれない…
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ジェイン・オースティンの読書会

ジェイン・オースティンの長編小説6作を読みすすめてゆく読書会について綴られた書物である。 読書会のメンバー6名は、ジェイン・オースティンの作品の中に登場する人物を批評しながら、各人の生活や意見も語られる。 一種のメタノベルと言っていいかもしれない。 ジェイン・オースティンに捧げるオマージュであることは確かだ。 小…
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住宅型有料老人ホームとは

ホーム(住宅型有料老人ホーム)の看護師が、血液検査、CTスキャン画像(CD)などのデータ資料をまとめクリアファイルに入れて、届けてくれました。 明後日、ホーム近くの医療機関への紹介状を書いてもらうため、通院することになっているからです。 住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームはどこが違うのでしょうか。 めまいと吐き気で、…
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夢見る帝国図書館

昨今、買う本といえば、図書館でもなかなか借りられない人気の新刊本ぐらいになりました。 本書も100人以上の予約者が順番待ちしているので、とうとうしびれをきらしてネット書店に注文しました。 図書館好き、本好き、…何よりも本を読む時間と空間、自由を愛おしく思う人間にとって、待ってました!と言いたくなる魅惑的なタイトルです。 …
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永井愛 作「私たちは何も知らない」を観る

初日から3日目の日曜日、永井愛の新作、二兎社公演「私たちは何も知らない」を観るために、東京芸術劇場へ出かけた。 メトロから地上へ上がって、いつもとは違う道筋から眺めた劇場は、はじめてみる建物のようだ。 リーフレットに、<空気を読まない女たちがマジで議論した「青鞜」編集部の日々>とある以外、内容について…
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不食という生き方

人が食に費やすエネルギーの話をしていた時、本書の著者である秋山佳胤さんの名が出た。 何も食べずに生きていける、と主張し、実際ご本人も実践されているとか。 話半分で、ふんふんと、ともすれば苦笑いしそうになるのを抑えながら、聞いていたのだけれど、「とんでも本」と決めつけずに、どのように不食の理論を展開するのか、一度読んで…
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ボジョレー・ヌーボーの会 2019 ワイン・パイロットにて

2,3欠員はあっても、今年も無事集えたことにまずは乾杯! ワインの新酒を味わうボジョレー・ヌーヴォーの会でのことです。 オーナーである高校の同級生H氏は、某航空会社のパイロットだったので、お店の名前はワイン・パイロット。 きびきびと立居振舞も美しい娘さんとふたりで切り盛りしています。 高円寺駅の改札前で友人…
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読書日記

岡本かの子は歌人、小説家として知られているが、世に出たのは最初、仏教研究家としてだった。 一平の浮気に苦しみ、夫を愛せなくなっていたかの子に対し、悔いる気持ちからか一平はかの子の文学的成就を支援しようと決心したようだ。 その総仕上げとして、一家はヨーロッパへと外遊する。 約3年の滞在の後、息子太郎をパリに残して、帰国し…
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ドキュメンタリー映画「人生をしまう時間(とき)」

ドキュメンタリー映画「人生をしまう時間(とき)」を川崎市アートセンターに観に行く。 本作は、NHKスペシャル「在宅死“死に際の医療”200日の記録」を再編集、映画化したものだ。 番組は大きな反響を呼び、何度か放映されているそうだ。 未見だったため、劇場に足を運んだ。 舞台となる病院が、この間まで住んでいた家から北…
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ホームでの近況

ホームに入居したばかりで、寂しそうに見える方がある。 孤独だからではなく、まだこちらでの生活が軌道に乗らず、充実感がないのだろう。 皆でわいわい賑やかにしているから寂しくない、というのは嘘である。 寂しい人は、一人でいようが、二人でいようが、大勢の中にいようが寂しい。 気休めの娯楽で無為をごまかしても、それはほん…
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ミスター・ゴッド・ハンド その死を悼む

その医者でなければできない手術というのがありますね。 ついこの間、柔道整復師の先生とそんな話をしたばかりだ。 レントゲン写真を見て、ため息をつく先生。 「あの先生はどこか違うんですよ」と、同業者の声…etc. 30年耐えている人工関節の膝の話に 上手な先生なのですねえ、とびっくりする人もいる。 ミスタ…
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高校の同期会に出席して

地下鉄駅より地上に出ると 「ああ、○○さん。良かった~」という声が聞こえた。 ポツポツ降り始めた雨の新宿。 「地図がわかり難いのよねえ」と言いながら三々五々、向かう先はどうやら同じ会場だ。 M子ちゃんの傘に入れてもらって歩きはじめると間もなく、見上げたビルの看板に目的の店名を見つけた。 いつまでも若い気でいるうちに、いつし…
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神楽坂にて

土曜日の昼下がり。 同窓同期の五人が、神楽坂の入口で落ち合った。 突然の電話に驚き、仲間に加わってからすでに数回、飲み会を重ねた。 この近くの大学でともに学んでから半世紀近くが経とうとしている。 45年と一口に言っても、人の一生の過半を占める。 それほど長い空白期を挟んでも、昔の面影は変わることがない。 髪が後退しよう…
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「ロングライフ国際学会」に参加して

9月6日の金曜日、「ロングライフ国際学会」という、ものものしいネーミングのシンポジウムに参加した。 有料老人ホームを中心に経営するロングライフグループが主催するもので、9つの介護の現場から研究発表が行われた。 テレビや新聞の取材もあったようで、小さめのホールに座りきれない盛況ぶりだった。 有料老人ホームや在宅…
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手づくり時計 増田精一郎さんのアトリエにて

朝夕の涼しさ、虫の音、最後のエネルギーをふりしぼる蝉しぐれ、せっかちな街路樹の黄葉、季節を先取りした秋色ファッション、・・・etc. 詩人は「小さな秋見つけた」とつぶやく。 日本の気候も二季性への移行がいわれるようになったが、一年を24節気に分ける繊細な季節感を忘れたくない。 しぜん季節の変化に対して、私たち…
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平成の黒い霧 「国家はいつも嘘をつく」

本書が挙げた9つの嘘とは、以下の9点である。 1 「アベノミクス」の嘘 2 「民営化」の嘘 3 「働き方改革」の嘘 4 「2020東京五輪」の嘘 5 「日航ジャンボ機123便」の嘘 6 「平和安全法制」の嘘 7 「刑事司法」の嘘 8 「TPPプラス」の嘘 9 「消費税で社会保障」の嘘 多分、本…
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逝く夏を惜しむ 終の棲家にて 運営懇談会

24時間、クーラーを稼働し続ける日もあった今年の夏。 ようやく暑さも峠を越えようとしている。 ふと蝉しぐれが止んでいることに気づいた瞬間、草むらに集く虫の声が涼やかに聞こえてくる。 土曜日の午後、当老人ホームはじめての運営懇談会が開かれた。 身元引受人にも案内状が送られ、参加者は入居者及び親族などの約10名。 …
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