テーマ:

手づくり時計 増田精一郎さんのアトリエにて

朝夕の涼しさ、虫の音、最後のエネルギーをふりしぼる蝉しぐれ、せっかちな街路樹の黄葉、季節を先取りした秋色ファッション、・・・etc. 詩人は「小さな秋見つけた」とつぶやく。 日本の気候も二季性への移行がいわれるようになったが、一年を24節気に分ける繊細な季節感を忘れたくない。 しぜん季節の変化に対して、私たち…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

読書日記

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり ・・・・・・ あまりにも有名な、平家物語は、冒頭の一節。 目覚ましを鳴らすまいとして起きる時、物語の導入部の言葉がふっと脳裏を過る。 朝6時前。 間もなく丘の下から遠く、寺の鐘の音がかすかに聞こえてくる。 ベランダの閉じられた窓ガラスを通して、ひそかな波動が鼓膜に伝わる…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東京詩 藤村から宇多田まで

東京という求心力と呪縛力を持つ都市をめぐる詩のアンソロジーであって、その「記憶の集積体」を追体験しようとする書物である。 著者が引用する免疫学者の多田富雄によれば、都市は免疫システムや言語体系と同様に、常に自己を更新し続けるスーパーシステムである。 その巨大なシステムの中で個人はどのようにシステムと対峙し、何を感…
トラックバック:0
コメント:5

続きを読むread more

詩集の効用 「眠れる旅人」

忙しない現代社会。 たまには詩集を手に取ってみるとよい。 日常のルーティーンに流されて、いつの間にか決まったものの見方しかできなくなっている。 いや、余裕がないと言うべきなのかもしれない。 余裕とは、時間や空間のそれというより、日頃の視線をいかにずらしていけるかどうかということ。 言葉が生まれた原初の日を思…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

井戸の底に落ちた星

主に書評を中心に、本にまつわるエッセイ・短編・詩を収めている。 できれば書評だけでまとめて欲しかったと思うほど、書評に読み応えがある。 ここに書くことは、書評集の書評ということになるが、それもまた成立するだろう。 というのは、「世界にただ一冊の本」という詩形式の短文の中で ① 何が書いてあるのか、わからない、…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

時は流れない 「博士の愛した数式」

時は流れない・・・ この一瞬に永遠がある 深く癒してくれる言葉だ。 最後にウィリアム・ブレイクの詩がスクリーンに映し出される。 言葉はあくまで抽象だが 数式を愛する博士の言葉が万人を説得してしまう、その瞬間! 「見える世界は、見えない世界が支えているんだよ」 この当たり前の言葉に不覚にも涙ぐんで…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

冬の京都 間奏曲

      邂 逅                いにしえのミヤコにて       その翁の不思議な艶めきはどこから来るのだろう       白髪の頭       杖を引く足下は宙を行くかのように覚束ない       瞳には白い霧がかかり       その視線の行く先を誰が知ろう     …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紀勢本線 熊野紀行-2-

 ワイドビュー南紀5号   名古屋10:00発 紀伊勝浦14:19着  熊野へ参らむと思へども  徒歩より参れば道遠し  すぐれて山きびし  馬にて参れば苦行ならず  空より参らむ 羽賜べ若王子 夏雲が崩れる 木曽川と揖斐川が潤す豊かな濃尾平野か…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

旅立ち 熊野へ 熊野紀行-1-

過去の旅の記録を追々アップしてゆこうと思います。 順不同ですが それらの日々の思い入れや、土地の空気や、出会った人々を思い出しながら 次なる旅、或いは日常の中に旅を発見するための助走にしたいものです。 まずは「熊野紀行」より 勝浦に3泊した後、紀伊半島を北上し、橿原に抜けました。 2002年9月8日~12日 int…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

パンク少年の叫び 「町田康全歌詩集1977-1997」

詩とは何か、と読みながら絶えず考えさせられる「詩集」。 音と意味とリズムと・・・。 町田康はこれらの詩群のいくつかを、パンク少年だった頃歌ったのだろうか。 だから、まずリズムがある。 町田康の文体については「グルーヴ感」ということがよく言われるようだが、 テキストに刻まれた活字が音符だとすると、それら音符の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

庭園は夢に似ている

庭園は夢に似ている それは人為によって改変された逸楽の森 手なずけていなければ忽ち牙を剥き出すつかの間の平和 制御することの不能な暴走する意志は互いに芽を伸ばしては絡み合う 人の作為など何と優しく、悲しく、おぼろな夢の軌跡か 掌の水晶珠の中に野生をほんのしばし閉じ込めて 儚い業をなす 谷は池とな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

レトロな自意識 町田康

http://www.bk1.co.jp/isbn/4-7584-1061-5 「明るくてポップで、でも主張が明快で、美沢さんの人格そのもののような文章だった」 著者の町田康が美沢真之助(隅田川乱一)という人の著作を評した一節です。 行間から作者の自意識が脂汗のように滲み出ているというのに、カラッとしてレトロで、と…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more