テーマ:奈良

この道はいつか来た道 東大寺裏参道

「この道はいつか来た道♪」 北原白秋の歌の一節が頭を過る。 東大寺というと、水門町を抜けてまず戒壇院を訪ねるのがいつしか慣例となった。 四天王の変わらぬ立ち姿に天平時代を偲び、拝観受付の初老の男性にお堂の前で写真を撮ってもらう。 100m近くの七重塔だったという西塔の跡を右手に見ながら、大仏殿の西側に出て、…
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8世紀の日本 興福寺、若草山、平城宮跡、羅城門跡

「(日本は)唐っぽい」というのが、少なからぬ訪日中国人がもらす感想らしい。 中国ではすでに失われている唐のレガシーが、シルクロードの終着点であった日本に残っているからだろう。 中国人の目に映る日本の姿を想像してみる。 すると、世界最大の都市であった長安に憧れて、国づくりをしてきた日本の歴史を改めて振り返るような…
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聖林寺から談山神社、そして飛鳥へ

県庁近くに駐車し、水門町を通って戒壇院へ。そして裏参道を歩いて東大寺三月堂拝観。 奈良公園をあとにして、途中昼食をとるなどしながら聖林寺へ。そして談山神社。飛鳥へ抜けて石舞台見学の後、奈良ホテル帰着。 奈良三日目の行程は、以上のような定番コースでしたが、車で行くとこういうことになるのかという盛りだくさんの内容になりま…
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斑鳩三塔

斑鳩三塔をめぐるのは、今回で3度目になる。 最初の時は、法隆寺を振り出しに、中宮寺、法輪寺、法起寺の順に歩いた。 二度目は、バスを法起寺前で降車してから、逆コースをとっている。 今回は従兄が車で案内してくれるというので、足の弱った母も思い切って出かけることにしたものだ。 過去の旅で道中をともに楽しんだ母の女学校時…
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ホテル日航奈良

奈良へ行くのもこれが最後だわ 来年90歳を迎える母の言葉に、直前までドタキャンを危ぶみながら、9月28日無事、東京駅9時33分発のひかり号に乗ることができた。 シートは富士山の見える側ではなかったので、車窓の風景は坦々として、海が近いことを感じさせる。 東京ではまだ晴れていた天気も、米原近くなると雨が激しくなった。…
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奈良ホテル2016

「奈良ホテル物語」を読むと、奈良ホテルの歴史は、御多分にもれず大衆化の歴史だったといえる。 驚くのは、大正2年から昭和20年までの鉄道員直営時代には 宿泊客は「高等官以上又は資本金○万円以上の重役以上」の原則がかなり厳格に守られたらしく・・・ と書かれていることだ。 たとえ空室がたくさんあったとしても人品骨柄ばか…
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風が吹き抜ける茶の湯の舞台 慈光院

斑鳩三塔をめぐる前に、慈光院を訪ねることにした。 通常は奈良からJRか路線バスに乗って斑鳩に向かうのだが、バスの車窓から小さな寺門を眺めては恨めしい思いがしたものだ。 奈良といえば多くの人にとって、もっぱら万葉と古代史の世界であり、中世・近世は忘れられがちなのではないだろうか。 少なくとも私にとってはそうであった。…
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東大寺

大仏の大きさに圧倒されたのは、はじめて東大寺を訪ねた中学校の修学旅行の時だった。 格天井の一つの大きさを教えられて、すっかりスケール感を狂わせてしまった。 やっぱり、大仏観ようね。 Hさんと私は裏参道から廻廊に沿って大仏殿の正面にまわった。 入江泰吉氏によれば 大仏は飽きない という。 京都の三十三…
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奈良県庁から東大寺へ

まず高所に上ってみるべし。 はじめて訪ねた土地で最初にとる行動として、宮本常一が彼の父親から受け継いだ教えである。 私たちも高い位置から、かつての平城京の外京より四囲を見渡してみようということになった。 観光地に来て、県庁の屋上に上ることなどずっと思いもつかなかったのだが、ある時その眺めのよさを発見した。 以来二…
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阿修羅のルーツは? 興福寺

仏教は本来、無神論のはずなのに、なぜこんなに多くの神々の像が存在しているのだろう。 仏教がユーラシア大陸に広まるについて、土着の神々を仏国土の守護神にするなど、他の先行する信仰と融和をはかった結果だろう。 久しぶりに興福寺国宝館を訪れた。 相変わらず阿修羅は美しく、須菩提は初々しい。 八部衆のひとり、阿修…
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静けさにつつまれて 新薬師寺にて

奈良4日目、最終日に、新薬師寺を訪ねることにした。 その後、隣りの入江泰吉記念奈良市写真美術館に寄って、京都から新幹線に乗るまでの時間調整をするつもりだった。 奈良公園から外れて、新薬師寺のある高畑(たかばたけ)町までやって来ると、観光客もほとんどいなくなる。 東大寺南大門から大仏殿辺りの喧騒を逃れてきたものは、新…
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あをによし奈良の都は・・・ 平城宮跡

旧大乗院庭園をあとにして、福智院町の交差点でタクシーを拾った。 かつての二条大路を西進すると間もなく平城宮跡の朱雀門だ。 奈良は見どころが多いので、三連泊しながら、斑鳩も飛鳥も吉野もパスして、もっぱら奈良公園周辺を歩くことになった。 贅沢な旅とは「ものもふ(物思う)」余裕のある旅のことだ。 次から次へとオリエ…
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奈良ホテルにて 2015

1階の客室に案内される途中、廊下を曲がったとたん正面にエレベーターがあるのを発見して驚いた。 エレベーターがないのが奈良ホテル本館の欠点だったのだが… 早速、2階にまだ空室があるかどうか調べてみます、と言われたけれど、結局、3連泊できる部屋はなかった。 1階でも荒池に面した部屋で、窓からの景観はわるくなかった。…
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自治の町今井町

旅の初日から雨だった。 京都へ向かう新幹線の中で今井町を訪ねてみようと思った。 旅人にとって奈良はもっぱら古代史と万葉の世界である。 中世から近世がすっぽり抜け落ちて、突然現代につながっているのだ。 雨の障りがあまりない観光先をと思案しながら、その膨大な歴史の空白を埋めるべく今井町訪問を思い立った。 同行し…
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小雨降る古京飛鳥 石舞台古墳にて 

石上神宮を訪れた日の午後、そぼ降る雨を厭う母を宿に残し、橿原神宮前駅より明日香周遊バスに乗った。 地図を持参するのを忘れたので、飛鳥地方の詳細地図をまず手に入れたいと思った。 発車時間までバスの運転手と話しているとすぐ後ろのシートより 「下見ですか」 聞けば彼女たちは、7月のグループ旅行のための実地踏査だという。…
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鬱蒼とした森の中の霊場 石上神宮

日本書紀は武烈天皇の条に、天皇が皇太子だった時、物部麁鹿火(あらかび)の娘影媛を娶ろうとして平群鮪(へぐりのしび)と争う話がある。 影媛はすでに鮪と通じていて、歌垣の場でそれを知った皇太子は鮪を奈良山で殺してしまう。 影媛は夫が殺害される一部始終を見、半狂乱になって葬列の後を追って行く。 石上(いそのかみ) 布…
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金峯山寺(蔵王堂)

観桜期には吉野山周辺は交通規制が敷かれるので要注意だ。 下千本から勝手神社までは歩行者天国が実施されるので、マイカーでの観光は避けた方がよさそうだ。 私たちが出かけたのは4月22日。 すでに桜の最盛期を過ぎていたので、マイカー規制は外されていたが、近鉄吉野線で出かけた。 吉野駅でまず柿の葉寿司を調達(駅前の笹岡食…
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西行庵へ 吉野奥千本

花見の季節、日のよっては3万人が吉野山に入山するそうだ。 人出を恐れて、今に至るまで「別格」の桜を観ることなく過ごしてきた。 ナラタケモドキ菌の被害がいわれるようになって、いよいよ吉野の桜も見納めかと悲観していたところ、従兄の誘いで決心した。 奥千本が穴場だと聞いていたこともあって、時季をずらして出かけることになっ…
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葛城山頂より大和平野と大阪平野を眺める

標高959mの葛城山頂はぬかるんでいた。 昨夜、山には雨が降ったらしい。 おまけにうす曇りで、期待していた大展望は裏切られたかたちになった。 確かに大阪平野と大和盆地が一望され、360度の眺望がきくという言葉に偽りはない。 ロープウェイで上昇中から眼下に大和三山が一望された。 ただ、仁徳天皇陵とされる巨大遠方後円墳…
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奈良県庁舎の屋上より

ご覧のように天気はあまり良くない。 近鉄奈良駅に降り立って、まずどこかで昼食をとることを考えた。 空腹なのは起動が早朝だったからだ。 柿の葉ずしの平宗か・・・ 釜飯の志津香は定休だし。 県庁の食堂も見晴らしがいいらしい。 駅前の横断歩道を渡ろうとしてふと、奈良女子大の近くに洋食屋があったことを思い出した。 …
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橿原神宮前駅

奈良の地理と交通網に慣れると、宿は近鉄奈良駅より橿原神宮前駅近くにとるのが便利なことが分かり、以来橿原神宮前駅をよく利用するようになった。 駅前のホテルがボーリングして温泉を備えてから、ますます使い勝手がよくなった。 にもかかわらず、駅舎が村野藤吾の作品であるのを知ったのはごく最近のことだ。 もっぱら東口を利用する…
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虚構としての近代天皇制のメッカ 橿原神宮

橿原神宮の創建は明治23(1890)年。 新しい神社だからといって軽視することはできない。 いつ来ても、畝傍山を背後に控えた神社の境内は広々としていて、観光客がいてもうるさくない。 神域が人をのみこんでしまうからだろう。 何が何でも近代天皇制に確固たる基盤を与えずにはおかない、という明治新政府の強い意志 記…
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女人高野 室生寺

長谷寺駅より榛原乗り換えで、室生口大野駅へ。 GWのシーズンには室生寺と長谷寺をバスが往復していたが、一般には室生口大野駅よりバスに乗る。 バス道に並行して東海自然歩道も整備されており、1時間半ほどの行程だとか。 室生寺まで歩くのもよさそうだ。 もう一つ、榛原駅で降りて、室生古道を歩くという選択もある。 古…
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こもりくの初瀬へ

2泊の旅程では、二日目の中日にたっぷり時間がとれるので、長谷・室生に「遠出」することにした。 長谷寺のボタン、室生寺のシャクナゲがまだ見られるかもしれないと期待していたのだが 5月11日、晩生のボタンがわずかに咲き残っているだけで、残念ながら花の盛期は過ぎていた。 夏を迎えようという山は滴るような緑に覆われて、堂宇…
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興福寺から東大寺へ

2012年5月10日 東京駅7:29発 近鉄奈良11:13着 東向通の陶器屋さんが店じまいの半額セールをしていた。 奈良の赤膚焼は店先に少しあるくらいで、有田焼が大半を占めているようだ。 漫然と歩いているだけでも、百均ができたり、東向通の店が入れ替わっていることを感じる。 日本聖公会奈良基督教会を見学したかったのだが、幼…
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奈良ホテルにて

コスト・パフォーマンスを上げたいという気持ちもあったが、久々の女三人旅。 奈良ホテルに二連泊することにした。 奈良に来るようになって、はじめて奈良ホテルに泊まった時は、まだ新館ができていなくて、大乗院庭園は長らく発掘作業中だった。 結婚式のためのチャペルもなかった。 三人で利用する時、旧館では窮屈だろうという…
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女三人珍道中 新薬師寺から戒壇院へ

学生時代からの友人二人と奈良を旅しました。 10年近くも諸般の事情で実現できないでいた旅でした。 3人のスケジュールを調整して3日間の非日常をつくりだすのは容易なようで、なかなか大変なことです。 一説に、旅の極意は 写真を撮らない、土産を買わない、絵葉書を書かない の三点だそうです。 (絵葉書は今日ではさしずめメールとい…
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お水取り前夜 東大寺にて

興福寺から東大寺へ。 これもお決まりのコースだ。 興福寺境内を抜けて県道を渡ると奈良国立博物館である。 東大寺の西大門はかつてこの京街道―北は奈良坂を越えて南山城に至る―に面して建っていた。 登大路の交差点で地下歩道を渡る。 国際奈良学セミナーハウスの角を曲がり、知事公舎前の横を通り、吉城園、依水園の前に出る。…
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京都から興福寺へ

京都は、歴史への門である。京都駅の建築全体は、この短文の形象化でありたい。 平安京の都市形態が、今日にも鮮やかにその姿を刻み込んでいるように、歴史はひとつに地理学的である。 京都駅の設計者である原広司が、京都駅の設計コンペに参加するに当たって提出した説明書の一文である。 京都駅のコンコースからエスカレーターに乗…
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松伯美術館 アカマツの林間に

「あなたも描くのでしょう?」 赤松の梢高々と咲くノウゼンカヅラを眺めていると背後から声がした。 青と朱色の対比がいいでしょう… と、白髪の女性が、画題として目前の風景を吟味しているふうである。 展示替えのある度に大和文華館を訪れるそうだ。 ひとしきりおしゃべりした後、紫陽花の小路を巡ってみることにした。 …
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