ベランダの掃除

週末に実家へ帰るという生活が続いている。
30年暮らした土地との地縁は切れず、会合に顔を出すついでに、持ち物の整理を兼ねて数日滞在することになる。
ホームでの生活に慣れるに従い、長年暮らした家よりまだ3か月に満たないホームの方が居心地よくなってゆく。

渡る世間に鬼はない、の諺通り、新たな知り合いができ、日に日に生活しやすくなってゆくのは確かだ。
しかし、それも少しでも余裕のある年代だから言えることかもしれない。
70代、80代になれば、住み慣れた土地、勝手知ったる我が家に最後まで住み続けることが、かけがえの無い安心の条件になるだろう。
いろいろな意味で私にとって、今度の移転はちょうどよい潮時だったのだとつくづく思う。

昨日はスタッフのひとりに、ベランダの掃除とガラス拭きをお願いした。
どちらも介護保険ではしてもらえない仕事である。
住宅型老人ホームのよいところは、プライバシーが守られ、自宅のように自由に生活できるところだ。
その分サービスは限られてくるので、何か手伝ってもらいたいのであれば介護保険制度を利用することになる。
このホームでは、15分以内の手助けであれば、ナースコールでスタッフを呼び出すことができる。
(昨今は人手不足のためコールに対応しきれない施設もあると聞く。人材の不足を派遣で補うと、今度は仕事が無責任になりがちとか)
浴室やトイレには緊急時のブザーが設置されている。
事務所との交信はナースコールを通じて行う。
常勤の看護師がいるので、病院のこと、体調の管理などについて相談にのってもらえる。
ただ「住宅型」ということで、どこまで介入してよいものか、当の看護師も迷うことがあるという。

今朝、今夜は天ぷらなので、揚げたてが食べられるように6時まで(ダイニングに)来てくださいね、と言われた。
きめ細やかな気遣いは、まだ入居者の人数が少ないからだろうか。
仕事とはいえ、アット・ホームな雰囲気と微妙な距離感は、このホームの基本的な姿勢として今後も維持されることを願っている。



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7月24日の夕食 盛りだくさんの天ぷら(鱧、ズッキーニ、カボチャ、マイタケ、なす、人参) 冷やし茶碗蒸し ひじきの煮物
淡泊な鱧は、夏の味覚として京料理には欠かせないものだけれど、関東であまり食べられないものだ。

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