窓のある風景 Window Scape

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窓のある風景というより、窓から眺められる風景、とするべきかもしれない。
光や風ばかりでなく視線を通行させる窓は、内からも外からも眺められる切り取られた壁。
視線が行き交う空虚である。

窓を通して、まず内から眺める外は、密かに見られる風景であり
それを外から見る時は、内にあるものと住む人を想像させ、半ば視線を拒みながら好奇心をかきたてる装置になっている。

“Window Scape”の3巻本は、建築の重要なディテールである窓に注目して考察する。
巻1は「窓のふるまい学」
世界各地の窓の様式と付帯設備について美しい写真を載せて解説を加える。
巻2は「窓と街並の系譜学」
窓のある建物を外から眺め、町や村の景観の要素として観察する。
巻3は「窓の仕事学」
様々な工房や工場、商店の窓が、いかにその仕事に相応しい造りになっているかを見てゆく。

気候風土を考慮した上での機能と、文化慣習を表現する形態及び装飾が、視線が行き交う場所で均衡する窓のあり方。
休息や癒しのための窓。
人が窓に何を求めるか、は1巻の美しい写真集に明らかである。
窓枠で限られた風景は、想像力を広げ、豊かな詩想の源となる。

風を通し、光をとりいれるという役割を果たす一方、時に詩心を発動させるのが窓である。
窓に魅かれる所以である。

※ Window Scape1  窓のふるまい学 
         東京工業大学塚本由晴研究室(編) フィルムアート社('10.10)



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Window Scape2  窓と街並の系譜学 
         東京工業大学塚本由晴研究室(編) フィルムアート社('14.2)


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Window Scape3  窓の仕事学 
         東京工業大学塚本由晴研究室(編) フィルムアート社('17.2)

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