ホームでの近況

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ホームに入居したばかりで、寂しそうに見える方がある。
孤独だからではなく、まだこちらでの生活が軌道に乗らず、充実感がないのだろう。
皆でわいわい賑やかにしているから寂しくない、というのは嘘である。
寂しい人は、一人でいようが、二人でいようが、大勢の中にいようが寂しい。
気休めの娯楽で無為をごまかしても、それはほんのいっときに過ぎない。
偉そうな言い方になるが、心の充足は、生きることにどれだけ切実に取り組んでいるかで決まるものだと思う。
これは日常的に実感することだ。
豊かな時間は、誤解を恐れないで言うならば、徹底的に苦しみ悩んだか、その誠実さの結果だろう。
気がつけば、寂しさとは無縁の時が流れている。

ホームでは土曜の昼下がりに「おとなカフェ」が開かれる
丁寧にたてたコーヒーのお相伴に与りながら、それぞれの趣味やおしゃべり、読書を楽しむ。
ほんの一時間ほどのコーヒーブレイク。
これはY氏がコーヒー豆を差し入れしてくださったのをきっかけとしてはじまったようだ。
コーヒーの香が立ち上ると、ほっとしてたちまち心身の凝りがほぐれてゆく。
物静かなY氏はさりげない心遣いされる方だ。
いつも奥様の手をしっかり握ってダイニングに現れる。
戦争中は特攻隊員でありながら奇しくも命永らえて、原爆投下後の広島に救援に入っておられる。
被爆しながら91歳という高齢にもかかわらずで、現在もホームから出勤されている。

ホームの担当者は、当然のことながら戦争体験者と接する機会が多い。
戦争を体験した人は違う、と以前何度か会った施設責任者がしみじみ語っていた。
ホームにはいろいろな人が入所されている。
家族も来歴も様々だ。
違うことを前提に各人のプライバシーを尊重して、適度な距離感で、淡くお付き合いしていくことが大事だとつくづく思う。

今のところ入居者も少なく、快適なのだが、これからどうなるのだろうか。
心配をはじめればきりがないけれど、ここは他力でいこうと思う。
へたな考え休むに似たり、と嘯く私である。

※ 冒頭の写真は「おとなカフェ」 Y氏が差し入れて、スタッフがたててくれたコーヒーを頂く。ケーキまで用意して下さって、恐縮です。


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10/31 夕食後だれもいないダイニングで読書。いつまで続くか、この贅沢!


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11/1 ひんやりした朝の空気が食欲を刺激する。


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11/16  夕焼けを背景に富士山のシルエットがくっきりと

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