ミニクラス会

突然、電話からA氏の声。
大学で同じクラスだった、同期の仲間の集いがこうして始まった。
よくぞ電話をしてくれました。
お酒も入って、すっかり肩の力も抜けていたのでしょう。

しばしば互いに連絡を取り合っていたメンバーはいても、意識的に定期的に集まるようになったのは、ここ最近のことだ。
たまたまネットで検索してヒットした店もよかった。
鮮魚と日本酒が最高に美味しい、神楽坂の店。
そろそろ節酒を心がける年代になっても、気の置けない仲間となら、しぜんお酒がすすむ。

今回集まったのは8名。
卒業して、半世紀近くが経とうとしていた。
すぐに分かる顔もある一方、にわかには思い出せない顔もある。
それでも話すうちに追々面影が蘇ってくるのは、若かったせいだ。
未熟だけれど、記憶力だけはよかったのだ。
アウトプットは覚束なくても、インプットは鮮明だ。

大学時代の思い出話を交わすうち、今さらながらに知るような事実もあり
ああ、そうだったのか、と遅ればせに気づいて、忸怩たる苦い思いも…
とはいえ、歳月はすべてを時効にしてしまうだろう。
三つ子の魂百まで、と言うけれど
「変わらないね」と、肩を叩きたくなるような懐かしさもこみ上げる。

魚検定2級所持者と営業職で鍛えた弁舌の持ち主の接待がすっかり気に入って
(魚の鮮度がよく、日本酒の品ぞろえに感動したのはもちろんのこと)
神楽坂のその店がミニクラスの定番会場になった。

仲間にS氏の訃報を知らされた。
永遠の別れの便りを風に聞く年代へと差しかかった。
「今のうちに会っておこう。この会をもっと広げていこう」
と、仲間のひとりが言った。
3.11以来、私たち共通の思いだろう。
約束ばかりで、再会叶わず、結局それで最後となってしまう別れがいかに多いことか。
悔悟がその後の人生に、悲しい後味を残してしまう。

2次会へと男性陣は去って行った。
引き留めてくれなかったことがちょっぴり不満だったけれど
ひとり地下鉄への階段を下りた。


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7月1日 夕食の献立は、鶏肉の治部煮、キャベツの梅じゃこ和え、さつま揚げのピリ辛炒め
すでに日暮れが早くなっているのを感じます