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zoom RSS 続・母と歩く

<<   作成日時 : 2018/04/16 22:36   >>

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すっかり葉桜になった。
1週間も過ぎるとあのやわやわと霞んだような新緑が、真夏の猛々しさを予感させる緑に変化している。

今日こそは母に歩いてもらわねば…
「目がピカピカして怖いの。付き添って欲しいな〜」
実際点眼薬を差したあとは瞳孔が開いて、眩しさのあまり目を細めて歩くはめになるのだが、そこを少々大げさに言ってみる。
玄関ドアの外で、母が支度をするのを待つ。
風が少し冷たい。
半袖のTシャツの下に長袖を着て、コートも羽織らない母が意外に機嫌よく出てきた。
歩行器も使い慣れたのかスタスタと歩き出した。
杖の方がよい、と言ってあんなに歩行器の悪口を言っていたのに。
そんなことはもうすっかり忘れているらしい。
一旦外へ踏み出せば、新築の家や、近くの社宅の建設工事の進捗具合も気になり、新緑や花々の色に目を細める。
外の刺激を浴びるべきなのだ。
帽子をかぶりリュックを背負って近隣を歩く高齢者が男女ともに増えた。
家族を頼れない時代、自分の健康を守るのは自分、と多少とも誰もが考えるようになった。

途中で「お昼食べてゆく?」と母から言い出した。
これはいい調子!とばかり、行きつけの寿司割烹の店を目指す。
少しは歩く距離も延びる。
公園のベンチで休憩することもなく店まで歩いたのだった。

母に歩いてもらうにはちょっとした策を弄する必要がある。
翌日の日曜日には、借りた本の期限が過ぎていることを理由に図書館まで歩くことを勧めた。
少し歩くだけで食欲も出てくる。
この間転倒した所に近いイタリアンで昼食をとった。
アサリの好きな母は春キャベツを使ったスパゲティ・ボンゴレが気に入ったようで次第に笑顔が増えてくる。

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                                        ’18.4.15


歩く距離は大したことないのだが、季節の変わり目で、帰宅後の疲労感が強い。
頑張り過ぎることなく、毎日必ず一度は外へ出ることだ。
脚力を維持するだけでなく、季節の移り変わりを感じ、行き交う人々の様子や子供たちの遊ぶ様を見るだけでも結構な刺激を得て、脳も活性化するだろう。
認知症予備軍には薬よりまず適度な運動と外出だ。

           〜〜〜〜〜〜〜〜

上掲の本は、有元葉子著「私の住まい考」(平凡社 ’17.3)
写真が洗練されて美しい。
有元葉子さんは絵になる人だ。
2013年に刊行された「使いきる。有元葉子の整理術」を読み、大いに共感した。
道具類などの選定にかける情熱、一旦手にしたら徹底的にモノと付き合い、モノの命を全うさせる。
断捨離という言葉が流行ったが、中途半端な消費は絶対しない。
その禁欲的な姿勢が素晴らしい。

「かぶでも大根でも、切っているときは自分がそれと一体になっている」

驚くべし!こんな言葉が出てくる料理家ってそうそういないと思う。
道元の「赴粥飯法」「典座教訓」を思い起こさせる。
ささやかなに日常を大切にするにも、余裕というか意識的な心構えが必要だということを改めて肝に銘じたのだった。



画像 使いきる。有元葉子の整理術  衣・食・住・からだ・頭
 有元葉子 著  講談社(’13.2)




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