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zoom RSS 知ってはいけない 隠された日本支配の構造

<<   作成日時 : 2017/10/11 18:15   >>

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「知ってはいけない」というのは日米間で交わされた「密約」の存在を反語的に表現したタイトルだ。
本書を読むと、戦後日本が独立国たりえたことなど一度もないということを改めて痛感する。
本書は公文書を丹念に読み解いてゆくことで、戦後の日米関係、アメリカの思惑と、日本の政権が米国に従属してきた現代史が手に取るようにわかる仕組みになっている。

情報公開を基本とする民主主義の観点からすれば、政権中枢にあるトップどうしが結ぶ密約は当然のこと、悪しきもの、否定さるべきものである。
法治国家を歪め、民主主義をないがしろにし、国民を愚弄するものだ。
国民を無知のままにとどめれば、統治はやりやすいだろう。
しかし、そのような国家はやがて衰退せざるを得ない。
人あっての国だからだ。

民主主義に意思決定の遅れと混乱は避けられないかもしれない。
しかし、今日、戦後を振り返ってみると、有権者をつんぼ桟敷において密約を結ぶことによって得たものより失ったもの、禍根ばかりが目につくのだ。
平和憲法、安全保障条約、日米地位協定の、矛盾、不公平。
平和と秩序は、果たして「密約」によって守られてきただろうか。
否、ますます日本という国の存立を危うくする結果となっているのではないだろうか。

改憲論議は避けて通れない。
日本の「平和憲法」のよりどころとなる憲法9条とは
徒手空拳でお念仏のように平和を祈ることではない。
著者が指摘するのは
「日本国憲法は国連軍の存在を前提に、自国の武力も交戦権も放棄した」ということだ。
世界の安全保障は国連軍を中心に行われ、米英ソ中四大国以外の国は基本的に独自の交戦権を持たないということが、国連憲章の原案に明記されている。
いうまでもなく国連軍とは超大国の意向を反映した軍隊のことである。






※ 知ってはいけない 隠された日本支配の構造  矢部宏治 著
                                講談社(’17.8)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
敗戦国ですから当然ではないでしょうか。
United Nations は、敗戦前は連合国と訳され敵でした。戦後、国際連合(国連)と訳が変わりました。我が国もそちらになったので連合国では具合が悪く知恵を絞ったのでしょう。
国際連盟を脱退した頃は、ある程度独立を維持していましたが、その末路が泥沼の軍国主義ですから、何とも言えません。
ワトソン
2017/10/12 21:48
ワトソンさん、ありがとうございます
戦後70年以上経っているのに、未だ敗戦国の屈辱を引きずっている国は珍しいのではないでしょうか。
日本の上空はあくまで米軍の飛行機優先。
治外法権も米軍基地や米大使館内に止まらず、日本全土に及んでいるといいます。
不平等条約が改正されても、背後で米軍が不利にならないような密約が結ばれる。
改憲論争をまっとうにするためには、まず情報公開が不可欠だと思います。

2017/10/22 11:36

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