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zoom RSS 永井愛氏の講演を聴く なかのZERO小ホールにて

<<   作成日時 : 2017/10/10 13:02   >>

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なかのZERO小ホールにて、二兎社を主宰する永井愛氏の講演会があった。
氏自身が、講演はできないからということで、インタヴュー形式のフリートークですすめられた。
演劇ファンの方なら当然ご存じの劇作家・演出家であるが、知らない方のためにつけ加えると、同氏は日本劇作家協会会長を4年務めた劇作のベテランである(現在は副会長だそうだ)。

本企画の主催が、高校の同窓会だったため、聴講者に顔見知りが多いせいもあり、質疑応答に入ってからは俄然熱を帯び、学生時代の仲間を愛称で語りながら、話は微笑ましいエピソードにも及んだ。
予定の2時間があっという間に過ぎてしまった。
さらに演劇を深掘りするような話が聴ければよかったな、と思うのは欲張りであろうか。

永井愛氏についてはネット上でも詳しく紹介されているので、ここでは省くことにして、今回、劇作家の軌跡として永井愛氏が辿った道から、感じたことを記しておくことにしよう。
初期の作品は残念ながら観ていないのだが、テレビで深夜放映された「時の物置」が永井ワールドに触れた最初だったと思う。
学生運動に挫折して郷里へ帰る若者、講を営む老女、…様々な人間たちが織り成す群像劇だった。
レトロな雰囲気、喚起力のあるリリカルな題名。
いわゆるウェルメイドと呼ばれる、分かりやすい台詞劇。ひところ流行った不条理劇などの前衛劇とは無縁の、親しみのある舞台づくりであった。

そして最近の「ザ・空気」は、永井愛らしいユーモアがかげを潜め、現在のマスコミの風潮に警鐘を鳴らす、徹底してシリアスな内容だった。
過去の作品をみると「言語」「ジェンダー」「家族」「コミュニティ」…etc.幅広いテーマを扱ってきたことがわかる。
最初から社会派の作家とはいえないかもしれないが、今回の話からうかがい知れるのは、肩ひじ張らず書きたいものだけを書いてきたという、その自然体の生き方であり、今最もホットなテーマ、マスコミのあり方を問い、広く一般に訴える話法の持ち主として適任なのではないかという気がしたのだった。

会がひけて友人とファミレスで雑談していると、同期の仲間があらわれ、永井愛さんとは同じ演劇部だった女性が、ふと
「彼女もあぶないんじゃないかしら」などと不穏な言葉をもらした。
マスコミの有名キャスターが安倍政権に批判的な発言をして番組から降ろされるということがしばしば起きてきた。
小演劇の世界だからこそ、自粛・忖度することなく、搦手から風刺をきかせ、堂々と主張すればよいのだと思う。
「書きたいことだけ書く」
永井愛氏の、周囲の空気に惑わされない、一貫してぶれない姿勢に勇気づけられた講演会となった。

次回作に期待しよう!



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
このような企画があるとは、素敵な高校の同窓会ですね。
ウリ坊の同窓会は(高校、大学共に)、寄付を求める便りばかりですwwww

ウリ坊
2017/10/15 17:04
ウリ坊さん、ありがとうございます。
次回の講演会の講師は、同窓のAIの専門家だということです。
我が卒業高校でも2020年のオリンピック開催年に創立100周年を迎えるので、いろいろな企画があるらしく、目標額を設定して寄附を募っていますよ。

2017/10/22 11:22

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