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zoom RSS 建仁寺方丈にて 高精細デジタル複製の障壁画

<<   作成日時 : 2017/06/22 22:11   >>

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両足院のハンゲショウの庭で、花のメタモルフォーゼに遭遇して、すでに真夏を思わせる日盛りのこの日、かけがえのない一期一会を実感しました。
その後、Hさんと私は、建仁寺本坊を見学することにしました。

両足院に向かう車中、美術品に詳しいタクシーの運転手が禅寺法堂天井画の雲龍図を比較して薀蓄を語ってくれました。
何でも、妙心寺の龍が最高だとか。
因みに妙心寺の龍は、狩野探幽が描いた「八方睨みの龍」
龍は、8種の動物の属性を併せ持つ空想上の霊獣です。
その迫力と奇観は、禅寺法堂の天井画のモチーフとして定着しています。
水を司る水神のイメージ、蛇神信仰の名残、仏法を守護する八部衆のシンボル、…etc.
高い天井から下界を睥睨する龍が支配する法堂の大空間に足を踏み入れると、床に敷かれた磚(せん)と呼ばれる平瓦の冷え冷えとした空気感とともに、禅寺に来たという実感を強くします。
建仁寺の双龍図は、現代画家の小泉淳が、先行する雲龍図と格闘しながら、伝統の川下に創作したものです。
どこかコミカルで明快な歯切れの良さを感じさせます。
本尊釈迦如来が采配する世界の、最有力の眷属。
仏の「静」と龍の「動」の対比が絶妙です。

建仁寺は、開基・源頼家、開山・栄西
室町時代に成立した五山の制で第三位。
東山区町中の寺として堂々とした威容を誇っています。
海北友松はじめ方丈の障壁画が、開け放たれ、たださえ風通しの良い方丈に雄大な自然を導き入れます。
他に袋人と呼ばれる海北友松の「竹林の七賢図」
すべてキャノンが提供する高精細画像のレプリカです。
古色もいい具合に再現されていますので、違和感がありません。

頼朝の死後、北条氏が実権を握ろうとする不穏な時代。
京都でも不可解な事件が発生します。
建仁寺はその寺号から分かるように、鎌倉時代・建仁2年に開創されました。
京都最古の禅寺です。
当時の京都と鎌倉の関係に思いを馳せながら境内を歩いてみるのも一興です。
また栄西は中国より茶の種をもたらし、喫茶の風習を広めることになりました。
3代将軍源実朝に「喫茶養生記」を献上しています。




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建仁寺本坊の拝観受付


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俵屋宗達筆「風神雷神図」(国宝) 高精細デジタル複製


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海北友松筆「雲龍図」(重要文化財) 高精細デジタル複製


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海北友松筆「竹林七賢図」(重要文化財) 高精細デジタル複製



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方丈庭園「大雄苑(だいおうえん)」


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海北友松筆「山水図」(重要文化財) 高精細デジタル複製


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対島行列輿
学徳兼備の五山僧を「碩学」と呼び、江戸時代には一定の録が与えられた。
また漢文の知識があるために、外交文書作成の面で江戸時代の外交に一役買うことになり
「対州修文職(ついしゅうしゅうぶんしょく)」あるいは「以酊庵修簡職(いていあんしゅうかんしょく)」と呼ばれた。
以酊庵は九州長崎にあり、朝鮮との通講の任に当たったことにはじまる寺の名である。
五山寺院の天龍・相国・建仁・東福の碩学が輪番制で以酊庵に出張駐在した。
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田村月樵(げっしょう)筆「唐子遊戯図」


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建仁寺本坊中庭「潮音庭」
中央に三尊石、その東に坐禅石。
まわりに紅葉を配す。
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大雄苑


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小泉淳作「双龍図」
平成14年に建仁寺開創800年を記念して描かれ、開眼法要が厳修された。
龍は、僧に仏法の雨を降らせるという意味に加え、防火の意味が込められているとか。
建仁寺の法堂に龍が描かれた記録はなく、創建以来初めての龍の天井画だそうである。
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建仁寺の法堂は仏殿を兼ね
正面の須弥壇には本尊釈迦如来坐像、脇侍に迦葉(かしょう)・阿難尊者立像を安置している。

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茶碑


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開山堂 開山栄西禅師の入定塔                    ’17.6.14




                                           つづく


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
八方にらみの龍の絵。昔は不思議だったのでしょうね。
私は八方にらみの虎の絵をどこかの寺で「どうだ、不思議だろう」という口上で見ました。
カメラ目線の写真を、横から見ても、上から見ても、その視線を避けられないのは、誰でも知っていることですね。
2次元の写真を3次元で見ていることによる錯覚ですね。
ワトソン
2017/06/25 00:29
ワトソンさん、ありがとうございます。
この種の解説はどこの寺でも聞かれますね。
感心そうに頷いてみせる観光客の姿も。
考えようによっては、これも観光という物見遊山の脱力系?の愉しみかも…

2017/06/25 21:38

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