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zoom RSS 森正洋の言葉。デザインの言葉。

<<   作成日時 : 2017/03/12 20:46   >>

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生活するための道具・モノとの付き合い方は難しい。
生活のダウンサイジングを心がけねばならない年齢に至ればなおさらだ。

まず買わないことを肝に銘じているにもかかわらず、京都で森正洋のモーニングカップを目にしたら、欲しくなった。
カフェオレに相応しい大ぶりのカップ&ソーサー。
ありそうでなかったからだ。

京都は浄土真宗のお寺、仏光寺のショップにて偶然、森正洋のデザインした器に出遭った。
今朝、コーヒー2杯分をドリップして注いでみると、胴のふくらんだ器は、十分に2杯分の容量を受け入れそうだった。
こういうかたちは見た目より意外なほどの容量があるものだ。

森正洋の器のそれぞれについて容量や特徴を説明してくれたIさんが紹介してくれたのが上掲の本だ。
彼女は、本を読んで、ますます森さんの器が好きになりました、と言っていた。
1927年生まれの森は77歳で生涯を閉じているが、器が今に伝えられ、40年以上生産され続けているものが少なくない。
“ロングライフ”をテーマにした、ものとの付き合い方を考えさせるフェアだった。

長く使われるデザインとは何だろう。
森自身はデザインも時代とともに変わらなければいけない、と伝統的な形や図柄を無批判に受け入れる職人を批判していた。

人間が、
自然の材料に手を加えて何か作ろうとした時から、
広い意味でのデザインが始まる。

森のこの言葉からただちに連想するのが縄文式土器だ。
呪術的な意味のこめられた形態からモダンデザインまでの距離をはかってみる。

また、デザインはデモクラシーだ。
本来デザインというのは、すべていまでいう“ユニバーサル・デザイン”でなければいけないんだ。

などの言葉は、私たちの世代に直観的に受け入れられやすい。
モダンでシンプルなものが好きで、ごてごてとした装飾過剰なものを「成金趣味」といって遠ざける。
一方で昭和レトロな古色を帯びたデザインにノスタルジックな愛着を覚えもする。

デザインは使い勝手、用の美だけで終わらず、物語もこめられているのだ。
フラワーデザインをしている方から、デザインを生み出すためにやはり物語が必要なのよ、と伺ったことがあった。
デザインには個別の思い、オーダーメイド的な要素が反映されるので、多様なかたちが生まれる。
森正洋のデザインの核には、生活を潤す万人に開かれたかたちがあるはずだ、という信念がある。
工場で大量生産されながら、万人が納得するかたち…

デザインは、普遍的な要素に個別の思いを重ねたものになるのだろう。
デザインの多様性もまた自然の豊かさを模倣しているはずだから。



※ 森正洋の言葉。デザインの言葉。
             森正洋を語り・伝える会 著
             美術出版社('12.1)
     

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