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zoom RSS 遅い初詣 川越大師 喜多院にて

<<   作成日時 : 2017/01/14 22:57   >>

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日帰りコースをあえて宿泊し、観光するというのもなかなか乙なものだ。
京都でいえば、「枕のしたを水のながるる」という体験があってこそ、旅情も生まれようというもの。
私にとって朝食前の散歩がそれである。
掬水亭から埼玉県と東京都の県境になっている道路を渡ると多摩湖畔に下りることができる。
今回は残念ながらパスしたのだが、早朝の湖畔散歩はさぞ爽快なことだろう。

掬水亭に泊まった翌日、さあ、どこへ行こうか、と思案の結果、川越の喜多院を訪ねることになった。
「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」とか。
なるほど、別所温泉など「信州の鎌倉」といわれたりするけれど、確かに「小江戸」は知る限りでは川越だけのようだ。
江戸時代以前は江戸を上まわる都市だったという。
大田道灌が江戸城を築いた頃は、江戸はずい分いなかだったようだから。
因みに、大田道灌とその父が川越・鎌倉間に、支城江戸城を築き、川越街道で結んだ。
川越城と江戸城の連絡をけん制する位置にあるのが、豊島氏の石神井城である。

横道にそれてしまったが、川越のポジションというのは地政学的にとても興味深い。
日帰りで訪ねることができる土地は、いつでも行けるという思いがあるから逆に行かないものだけれど、これを機会に歴史探訪を心がけたい。
喜多院は江戸時代、埼玉の寺社領400余のうちで最高の500石という大寺である。
山門を潜ると境内には色とりどりのだるまを売るテント掛けの店が目立った。
正月三日に初大師のだるま市が開かれたそうだが、例年たいそうな人出らしい。
10日のこの日も老若男女の参詣・見学者が引きも切らず賑わいをみせている。

喜多院は、寛永15年(1638)の大火によりほとんどの堂宇が焼失したというから、建物はそれ以後のものになるだろう。
山門は大火を免れており、当院最古の建築物になるという。
見どころは、庫裏・客殿・書院である。
大火後に徳川家光が江戸城内の紅葉山から移築した建造物で、内部を拝観することができる。
見学者は庫裏より入って、客殿、小書院へと導かれる。
客殿上段の間は「家光誕生の間」と呼ばれ、鎧が飾られていた。
未だ戦国の余燼くすぶる時代で、幕藩体制の基盤をつくるため徳川の奮闘が続いていたのだろう、と感慨深い。
小書院には春日局の「化粧の間」と伝わる部屋があり、大河ドラマにもなったヒロインの権勢に思いを馳せると、ここはもう川越ではなく江戸であった。

最後に五百羅漢を訪ね、一体一体が個性的なキャラクターに魅せられつつ、喜多院をあとにした。

※ 冒頭の写真は山門


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慈恵堂(大師堂)
慈恵大師(元三大師)と慈眼大師(天海僧正)を祀る
天海僧正は徳川家康の教導者であり、平安時代創建といわれる当院を再興した。
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慈恵堂では護摩が焚かれていた


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客殿前の庭


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拝観は庫裏より 慶長年間(1596〜1615)の建物


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枝垂桜が咲く頃はまた趣のあるお寺になるだろう


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五百羅漢 
釈迦・阿弥陀如来、文殊・普賢・地蔵菩薩を中心にして、535体の羅漢がずらりと並ぶ。

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喜多院の門前近く、武蔵野うどん「真打」にて            ’17.1.10
麺は機械打ちらしいがこしが強い

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
喜多院〜なつかしいです。五百羅漢は屋外におられましたよね。
そう言えば、おびんずる様もおられますよね。
ウリ坊は身体中、不安なところだらけなので、おびんずる様の身体中、なで回させて頂きます。
ウリ坊
2017/02/12 19:19
ウリ坊さん、ありがとうございます。
庶民信仰が息づいている雰囲気のあるお寺ですね。
春日局ゆかりの部屋があったり、瞬時に江戸へとワープしたような気がしました。

2017/02/14 10:11

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